算数嫌いにならないために!小さい頃から、数を楽しむ感覚を身につけられる絵本!

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『たすひくねこ』

さく にわ  監修 大迫ちあき
マイクロマガジン社

数字を覚えて、足し算に興味を持ちはじめたら

ネコのキャラクターって、可愛くて、子どもも大人も大好きですよね!

次男が2歳の時に、ネコの可愛い表紙にひかれて購入したのが、この『たすひくねこ』です。
(3歳~くらいがオススメです。購入した時は、まだ難しそうでした。)

この絵本、可愛い10匹のネコたちが、冒険の旅に出発します!
子ども達は、そんな設定に夢中になります!

物語の中で、ネコたちが集まってきたり、はぐれたり・・・。
読んでいるうちに、足し算や引き算がわかってくるという仕組みです

数は生活の中で

子ども達は、赤ちゃんから成長していく中で『数』に興味を持ちます。

1=●
2=●●
3=●●●

というように、生活の中で少しずつ、数字と個数が一致していきます。

今はまだ、それが難しい場合は、普段の生活の中で数字や数に触れる場面を増やして、数の大小や数概念を身に付けられるように工夫して接しましょう!

例えば、『おやつのアメを「2個食べてもいいよ。」といわれたら(●●)と、その個数を取る。』というのも、れっきとした数の学習です。
「数えられないから」と、親が与えてしまっている場合は、ぜひ、子どもに数えさせる場面をどんどんと取り入れてみてください!!

特別支援学級では、数を理解させるために、実際に覚えたい数までのおはじきを並べる活動をすることがあります。

3までなら、3個。

100まで理解させたいなら、100個。

おはじきを並べてみて、その多さと並べる大変さを体感するのです。

3個ならすぐに並べられたけど、100個はとっても多くて大変だったということが理解できると、100って大きい数なんだなぁ。ということが解るようになります。

数字や数にある程度触れて、数を数えることが楽しいと思える土台ができたら、そのあとは、ぜひ、この『たすひくねこ』を読んでほしいです!

小1での算数の壁!これができると算数が得意に!

算数の学習で、次に、子どもがクリアしないといけない壁は、10の合成・分解です。
『10は1と9』
のように、
『10は いくつ と いくつ』
が、算数での計算のベースとなります。

この絵本のネコたち。10匹というところがポイントです。

全部で10匹なので、算数の基本である
『10は いくつ と いくつ』
が、読んでいるうちに自然と身に付くのです。

パッと見たときに、
『8+2=10』というより、
『8ひきのねこ。2ひきやってきて、10ぴきになりました』
という方が、子どもにとったら受け入れやすく、理解しやすいですよね。

実際に生活の中で算数を使うのには、『式を考える力』が必要!!

ただ計算するだけなら、計算機でもできます。
けれど、文章問題や実際に計算を考える場面で必要なのは、『式を考える力』です。

式を考えるには『その式の意味=お話を理解する』ことが必要です。

計算は、繰り返せばできるようになります。計算機もあります。
しかし、計算機に入れる数字や式が解らないと、計算機だって使えません。

『たすひくねこ』は、そんな、
「式を考え、実際の生活の中で使える『活きた算数』にする力」を学ぶ土台を作れる良い絵本です。

1年生の算数、難しくなってきて、少しつまずきそう・・・と、心配している、お父さん・お母さん。
まずは、おはじきを並べさせてみてください。
その後、この絵本を読んでみてください。

計算ができるようになるのは、もちろん大切です
それと同じか、それ以上に、お話(文章問題)から式を考えられる力をつけてみてください。(普段の読み聞かせ自体が、その土台作りになっていますよ!聞いた言葉から、場面をイメージするのですから。)

4年生以上になったとき、中学生になったとき、計算だけしている子どもと、読んだ文章から式を考える力をつけた子どもでは、算数の理解力が違ってきます!
そして、実際の生活でも、算数や数学を活用したり、論理的に物事を考えられる力がついていることでしょう。

子どもが、数を楽しめるようになってきたら、ぜひ、小さいうちに読み聞かせしてあげてください!
きっと、算数が大好きな子どもになると思います!

絵本を通して、子どもと学ぼう!

※計算の前の段階。
「数」と「数字」を一致させ、数を好きになるきっかけづくりにオススメの絵本はこちら↓