『はじまりは たき火 火と くらしてきた わたしたち』
サバイバル好きな長男の影響で・・・。
みなさんは、火を起こしたことがありますか。
長男は、マインクラフトが好きで、よく新しいワールドを開いては、木を切って、土を掘り、家を建築し、食料となる野菜を栽培し、動物を育てて、世界を発展させています。
マインクラフトで遊ぶようになってから、サバイバルにも興味を持つようになりました。
タレントさんたちが無人島でサバイバルをする番組などを見て、「いつか自分もやってみたい」と言っていました。
レッツ火起こし!!火起こし体験をしてみたら・・・。
そこで、子どもと一緒に、火起こし体験のできる施設に行ってみました!
火起こし体験では、きりもみ式と、弓切り式、まいぎり式の方法が選べました。
時間内なら、どの方法でも挑戦できたので、3つともチャレンジしました。
まずは、一番難しい、きりもみ式。
子どもの力では全く煙も出ませんでした。
主人がやって、少し煙があがりましたが、火はなかなかつきませんでした。
次に、まいぎり式。
最初は調子よくコマが回るのですが、どんどん下の木が削れてくると、摩擦で回りにくくなってきて、なかなか火はつきませんでした。
最後に弓切り式に、主人と長男で挑戦しました。
スタッフの人が棒を押さえる役をしてくれたので、実質3人で、ようやく火をつける事ができました。
長男は、「お父さんと、タイミングを合わせて、弓を前後に大きく引いたり押したりして、楽しかった!」と、大満足の様子でした。
人間と火の関係についての絵本を紹介
今回、紹介する絵本は、そんな原始的な火起こしの時代から、火を使って文明まで育てた「人間」の様子と、これからの世界について考えられる一冊です。
『はじまりは たき火 火と くらしてきた わたしたち』
火山が噴火したり、森に雷が落ちたりして山火事になると、動物たちは火を恐れて逃げ出しました。
大昔の人間も同じでした。
けれど、火を使うと、あたりが明るくなり、寒いときには体を暖めてくれる事を知りました。
火を使って料理をし、土器を作り・・・・・・・
より豊かな暮らしをするために、人間がしてきた事とは?
これからの私たちが、自然のためにできることとは?
人間が火を使い、文明を発展させてきた事で、地球に与えた影響を考えられる一冊です。
火を使いこなせなかったら、鉄などの金属加工の技術は発展しなかったでしょう。
金属を加工できなかったら、蒸気機関も発明されなかったでしょう。
人間は、火を起こす事ができ、火を使いこなす事ができたからこそ、文明を発展させることができたのですね。
簡単に火が使えるようになったから・・・
火起こしは本当に大変でした。
毎日、料理のたびに、火を起こさないといけないと言われると、げっそりしてしまいます。
IHコンロや電子レンジでは、火を見ることはありません。
では、今の文化で、火は必要ないか。と言われると、そうではありません。
電気を起こすにも、火が必要なのです。
今、全電力の7割以上が火力発電で作られています。
私たちの生活と火は、切っても切れない関係なのですね。
地球を守ることが、人間の未来を守ることになる。
本当ならば、大変な思いをして起こす「火」。
それが、簡単に手に入るからこそ、私たちは使いすぎてしまっているのかもしれません。
地球を大切にするということは、私たちの未来を守る事にもなるのではないでしょうか。
そんな事を考えられる一冊です。
子どもと一緒に、「火」と「人間」と「文明」について考えてみてください。
そして、可能ならば、火起こし体験をしてみてください!
その大変さを感じてみて、簡単に「火」「電気」が使える今の暮らしを振り返ってみましょう。
絵本を通して、子どもと学ぼう!
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