『あんまりすてきだったから』
「すてき」という気持ちを伝えてみると・・・
今回紹介する絵本は『あんまりすてきだったから』です。
こんちゃんは、歌手の歌声があんまりすてきだったから、手紙を書きました。
その手紙を見た郵便やさんは、あんまりすてきだったから、くちぶえを吹きました。
そのくちぶえを聞いた、川の中のやまめは、あんまりすてきだったから、跳ねました。
こんちゃんの「すてき」と感じた気持ちが、みんなにどんどん伝わって・・・
子どもも大人も気持ちを表現することは、難しい。
特別支援学級では、自分の気持ちを表現するのが苦手な子どもがいました。
嬉しいこと、寂しいこと、腹が立ったこと、面白かったこと。
言葉にするのが難しくて、なかなか自分のことを話さない子どもたち。
子どもたちが、自分の気持ちを表現できるようになって欲しい。
苦痛に感じる子どももいるだろうから、無理のない範囲でいいけれど、友達と気持ちを共有できる嬉しさを感じて欲しい。
そんな願いを込めて、朝の会で「スピーチ」をしていました。
「今朝、朝ごはんにウインナーが出て、すごく美味しくて嬉しかったです!」
「昨日、風邪で休みだったので、家で寝ていないといけなくて、退屈でした。」
「昨日の放課後、友達と公園に集まってドッヂボールをして、勝てたのでとっても楽しかったです!」
など、クラスの友達の前で、自分の事を発表しました。
クラスの友達たちは、それを聞いて質問や感想を伝えます。
嬉しかったことや楽しかったことを発表すると、発表した子も聞いた子どもたちも、笑顔が広がっていきます。
1年生の初めは、モジモジして話せなかった子どもが、何度も経験するうちにスムーズに話し出すから驚きです。
言葉で表現できる子になると・・・
子ども達は、色々な気持ちを感じても、上手く言葉で表現できない事があります。
小さければ小さいほど、なおさら難しいです。
けれど、それを言葉にしていくと、相手に気持ちを伝える力がついていきます。
「好きなものを好きと言う」
「嬉しい時にありがとうと言う」
「楽しかった時に、またやろう!と言う」
そんな、自分の気持ちを表現する力がついたら、いつか社会に出たときに、「困ったときは困っていると言える」「感謝の気持ちを伝えられる」そんな大人になってくれるのではないかと思うのです。
また、イライラすることや思い通りにいかないことがあっても、気持ちを言葉で伝えられたら、解決策を話し合ったり、励ましてもらえたり、相手との良い関係を築けるのではないでしょうか。
私にも経験があります!「すてき」を伝えると・・・
ブログで記事を描いたら、著作権の関係で、出版社の方に連絡を入れる事があります。
どの絵本も「この絵本はすごく素敵!」と思って紹介しているので、その気持ちをメールに書いて送信します。
すると、出版社の方からも、丁寧にお返事をいただける事があります。
「紹介をしてもらい、出版の励みになります」
「記事からたくさんの驚きと学びを得ることができました」など、
忙しい時間を使って、私の記事を読んでくれているのがわかる内容で、とても嬉しくなります。
出版社の方からの返信で、「私もまた、頑張ろう!」と思えました。
また、インスタグラムやツイッターにコメントやメッセージをもらうと、「読んでくれる人がいて、役立ててくれて嬉しいなぁ。」と感じます。
気持ちを表現することは、他の人も幸せな気持ちにすることなんだなぁと改めて感じたのです。
「好きなこと」を人に伝えること
今日も、このブログを読んでくれて、ありがとうございます!!
私はこのブログで、「自分の好きな絵本」を通して、子どもと遊んだり学んだりする方法を紹介してきました。
教師時代や子育てをする中で、子どもの成長を促せるような絵本を求めて、本屋や図書館で絵本を選び、
「このイラスト素敵だなぁ。」
「この言い回し、心に響くなぁ。」
「こんな視点を持って世界を見れるなんて、ワクワクするなぁ!」
という、自分の好きなところや、楽しいと感じたところを、子ども達と一緒にやってみて、その実践を紹介しています。
これからも続けていきたいと思いますので、
何か1つでも、みなさんの生活や子育てのお役に立てたら嬉しいです。
「気持ちを言葉で表現する力」は自分の人生を自分で進む力になる!
みなさんの子どもは、家で、学校や園での出来事を話してくれますか?
嬉しかったことや、楽しかったことなど、子どもの気持ちを聞いて受け止められていますか?
言葉で表現するのが難しいときは、絵を描いてもいいと思います。
少しずつ、自分の気持ちを言葉や文章で(絵や作品などでも!)表現する力を身につけていってくれたら、いつかその力が子ども自身の人生に彩りを与えてくれると思います!
ぜひ、子どもとたくさん話をしてくださいね!
絵本を通して、子どもと学ぼう!