「わからない」「できない」を解決!少しずつゴールに近づいていく、スモールステップの考え方で、達成感を味わい、自信をつけよう!

子育て/子育ての悩みに答えます/////////////
  1. ホーム
  2. 子育て
  3. 「わからない」「できない」を解決!少しずつゴールに近づいていく、スモールステップの考え方で、達成感を味わい、自信をつけよう!

「わからない」をいきなり「わかった!」にするのは難しい!

子どもが「勉強がわからない」と言ってきた時や、子どものテストや宿題をする様子を見ていて「わかってないな」と感じた時、どうしていますか?

また、体育や音楽などで、何回練習を繰り返してもできるようにならない時、ありますよね。


そんな時、親が教えてすぐに「わかった!」「できた!」となる時はいいのですが、説明しても繰り返しても「どういうことかわからない」「いつまでたっても出来ない」という反応の時は困ってしまいますよね。

そんな時に、教師が取り組む方法を教えたいと思います。

それは、「スモールステップ」です。

大きな段差も、階段になっていれば怖くない!

スモールステップとは、目標までの課題を細分化して、一つずつクリアしていく方法を言います。

次のようにイメージしてもらえば、わかりやすいと思います。

目標のゴールが1メートルの高さにあるとします。

そこまでが大きな階段、一段だと、よじ登るのが大変ですよね。

けれど、「20cmの階段が5段ある」と、トントンと簡単に登っていけますよね!

そのように、一気に目標到達を目指すのではなく、できることを一つずつ積み重ねることで、気づけば目標を達成していた。というような学習方法を、スモールステップと言います。

スモールステップ。例えば、鉄棒の前回りで考えると・・・?

鉄棒の前回りで考えてみましょう。

鉄棒が苦手で、近づこうともしない子どもがいたとします。

ステップ①・・・鉄棒のある公園に行って、鉄棒に触る!できたら合格!

ステップ②・・・鉄棒に両手で3秒ぶら下がることができたら合格!

ステップ③・・・鉄棒に5秒ぶら下がることができたら合格!

ステップ④・・・鉄棒に10秒ぶら下がることができたら合格!

ステップ⑤・・・鉄棒に、飛び乗る(腕で支えてお腹を鉄棒に付ける)ことができたら合格!

ステップ⑥・・・少し斜めになって『つばめ』という技ができたら合格!

ステップ⑦・・・支えてもらいながら、ゆっくりと前に倒れて、『ふとん』の技ができたら合格!

ステップ⑧・・・支えを少し減らして(両手で支えていたのを片手にするなど)前に倒れて、『ふとん』ができたら合格!

ステップ⑨・・・『ふとん』から、支えてもらいながら足をお尻側にあげて、そのまま着地できたら合格!

ステップ⑩・・・支えを無くして、『ふとん』ができたら合格!

ステップ⑪・・・支えを無くして、『ふとん』から、足をお尻側にあげて、そのまま着地できたら合格!

ステップ⑫・・・支え無しで、鉄棒に飛び上がって前に倒れ、足をお尻側にあげて、そのまま着地できたら合格!→前回り成功!!

このように、細かく細かく合格ラインを設定し、一つずつクリアしていくことで、最終的には目標が達成できている。

こんな練習方法や学習方法のことが、スモールステップの考え方です。

出来ない前回りを無理やり何度も練習させるのは、本人も手伝ってる親も苦しくなってきてしまいます。

しかし、このスモールステップの方法で練習すると、「1つできたから次のステップもできるかも!」という風に、本人のチャレンジ意欲を引き出します。

運動だけでなく、学習でも!どんな課題にも使える!

これは学習でも同じです。

ひらがなの練習をするのであれば、まずは鉛筆を持つところから。

めいろや点つなぎで鉛筆の感覚に慣れて→ひらがなのなぞり書きをして→1人でお手本を見ながら書いてみて→見ずに書いてみる。

一つ一つ、できたら合格!


無理して、一気に階段を駆け上がるのではなく、小さな段をのぼるように、成功を積み重ねていきましょう!

この方法、細かく合格ラインを設定するので、達成に時間がかかる事があります。

なので、苦手の克服は、春休み・夏休み・冬休みの長期休暇に取り組む事をオススメします。

毎日、少しずつコツコツと取り組む事ができたら、長期休暇明けには、自信を持って学習や運動ができるようになりますよ!

子どもが自分で目標を細分化するのは難しいので、長期休暇を利用して、ぜひ課題設定をしてあげてください。

そして、子どもたちには前向きな気持ちで新学期を迎えてほしいと思います!