「心配な気持ち」と上手く付き合っていくには・・・。入園・入学・進級やクラス替えで不安な時は、お守り・おまじないで気持ちを落ち着けて!

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『しんぱいザウルスくん だいじょうぶ だいじょうぶ』

レイチェル・ブライト 作
 クリス・チャタートン  絵
前田まゆみ  訳
パイ・インターナショナル

不安な気持ちと上手く付き合うには・・・

「不安」という気持ちは、厄介ですよね。

まだ起きていないからこそ、「こうなったらどうしよう」「あんなふうになったら怖いな」と、いくらでも考えてしまいます。

今回は、そんな「不安な気持ち」とうまく付き合う方法を教えてくれる絵本を紹介します。

紹介する絵本は、『しんぱいザウルスくん だいじょうぶだいじょうぶ』です。

しんぱいザウルスくんは、よく晴れた日にピクニックに行くことにしました。

計画をたてて準備をします。

これから起きることがわかっているときは安心。

けれど、出発してそんなに遠くに来ていないのに、頭の中が「だいじょうぶかな」ってぐるぐるし始めましたよ。

不安な気持ちと、どう付き合うといいのか、子どもに伝えられる絵本です。

初めてのことは不安・・・

大人は、たくさんの経験をしてきています。なので、その経験と照らし合わせて、過剰に心配しないよう、不安を和らげながら、行動することができます。

けれど、子どもは、色々なことが「初めてで、わからないことだらけ」です。

例えば、
「進級して、仲のいい友達と、別々のクラスになってしまった。
知らない子たちの中に一人で入っていかないといけない。」


子どもにとったら、不安になる場面ですね。

大人でも多少は緊張したり、不安になったりしますが、その中に入っていけないほどではないと思います。

それは、今まで、知らない人とでも友達になれたという経験があるからです。

子どもにとって、「初めて=わからない=不安」です。

不安は楽しさを消してしまう。

不安になるということは、この後に起こる危険を予測して備える力なので、人間が生きていく上で必要です。

私もかなり心配性なので、「子どもが怪我をしたらどうしよう」とか、「留守の間に泥棒に入られたら大変」とか、必要以上に不安を感じてしまうことがあります。

不安は、過剰に働きすぎてしまうと、楽しい事をしていても楽しくなくなり、前に進めなってしまうのです

そんなとき、どうすれば良いでしょうか。

絵本の中で、しんぱいザウルスくんは、お母さんが言った言葉を思いだし、元気が出る物を入れた箱の中身を見ました。

そして、「こわいのこわいのとんでいけ!」と、呪文を唱えて、考えすぎの頭を落ち着かせました。

まだ来ていない「未来」を心配するのではなく「今」に注目することができたら、不安や心配は小さくなっていくことに、しんぱいザウルスくんは気づくのです。

「お守りや おまじない」で、不安を減らせたら・・・

子どもが、もしも、新しい事に不安を感じているならば、心配を和らげる「お守り」や「おまじない」を考えてみてはいかがでしょうか。

「緊張したときに手のひらに「人」を書いて飲み込む」というおまじないがありますが、そのようなものを子どもと一緒に考えてあげると良いですよ!

例えば、左手の薬指には神経を落ち着かせるツボがあるそうなので、不安を感じたら右手で左手の薬指を「ギュッギュッ」とする。などはいかがでしょうか。

家の安心できる場所で練習しておくと、不安になったときに、思い出して落ち着けると思います。

4月になると、大きな環境の変化が待っています。

それを楽しみに感じられる子どももいますが、今頃から既に、不安に思っている子もいると思います。

初めての事が待ち受けている「未来」に対して、不安でいっぱいになったとき、お守りやおまじないで、一歩を踏み出す勇気が持てるといいですね!

この絵本が、そのお守りになってくれたら嬉しいです!

絵本を通して、子どもと学ぼう!