子どもの席替えについて解説します!
小学校の教室では最大40人という子どもが一緒に生活しています。
(~令和7年で、最大35人へと移行措置中です)
そんなにたくさんの子どもたちが、机を並べて学習している教室。
子どもの頃を思い出すと、席替えのたびにドキドキワクワクしていたのではないでしょうか。
今回は、「小学校の席替えって、どうやってるの?」と疑問に感じている方もいると思うので、こっそり紹介しましょう!
実は、席替えの方法や内容は教師によってバラバラです。
くじ引きで、番号のところに決める人もいれば、教師が席を決める事もあります。
先生が決めるなんて楽しくない!
我が子のクラス、どうしてくじ引きではないの?
教師が席を決めるという場合は、配慮の必要な子どもがいるのではないかと思います。
クラスには色々な子どもがいます。
遠くが見えにくい子ども、
聞こえにくい子ども、
明るいと黒板やノートが見えにくい子ども、
大きな音に反応しやすい子ども、
全体への指示を聞きにくく、個別に声かけが必要な子どもなど・・・
その子の中で、問題なく生活できるようなら、特別に配慮をして席を決めることはしませんが、生活に問題が出たり、困り感がある時は、席を工夫します。
遠くが見えにくい子どもや聞こえにくい子どもは前の方に。
明るさに弱い子どもは、窓から遠い席。
音に反応しやすい子どもは、放送のスピーカーから遠い席。
個別の声かけが必要な子どもは、その子に声をかけるようにしながら、他の聞いてなかった子どもたちにも聞こえるように、あえて一番後ろにしたり、
肩をトントンとして声かけできるように一番前にしたりします。
くじ引きの運に任せるとできないような「配慮をした席」を考えます。
時には、人間関係を考えて、席を決めることもあります。
「この子とこの子が近くにいると、お互い困った時に助け合えそうだな。」
「逆に、この2人は近くにいると授業中もおしゃべりしてしまって、集中して学習ができないだろうな。」
などと、クラスの全員ができるだけ学習しやすいと思われる席を決めていきます。
では、くじ引きをする先生は配慮が無いってこと・・・??
では、くじで決める先生は配慮がないのでしょうか?
そんなことはありません。
「前の方の席に来たい人だけのくじびきを先にするよ。」
と、前の2列分ほどのくじびきだけを用意して、見えやすい場所に来たい人を優先的に決めたり、
「何か問題ある人は、今なら変えられるよ~。◯◯さん、そこでは見にくいんじゃない?誰か変わってあげるという人はいる?困っている人がいるよ。」
と、席が決まってから、配慮の必要な子どもと場所を変わってもいいという子どもを募るなど、子どもの自主性に任せた席替えをしていました。
また、子どもに席の場所を発表する前に、配慮が必要な子の位置だけ、教師が入れ替えてから発表するという方法をとっているクラスもありました。
子どもの席で、心配なことがあれば、先生に相談してみて!
どんな方法が良い悪いはありません。
教師が、そのクラスの子ども達のことを考えて、全員が一番学習しやすい環境になるように考えて席替えを行っています。
もし、子どもの席の場所で、心配な事や配慮が必要な場合は、先生に相談してみてください。
教師は子どものことを観察し、よりよい席を考えますが、事前に保護者の方から情報をもらっていると配慮しやすいです。
情報が無く、教師の観察でも気づかれずに、学習に集中できない席になってしまうのは、子どもにとっても教師にとっても、良い状態とは言えません。
ですが、席が決まった後で言うと、クレームのようになってしまうので、「今から変えてください」という言い方はオススメしません。
そうならないためにも、席替えの前に伝えておくことが大切です。
席替えをして過ごしてみて、困ったことがあれば、次回の席替えの時に配慮して欲しいということを伝えてみてください。
子どもが学習に集中して、楽しく学校生活を送れるように、先生と協力して、環境を整えてあげてくださいね!