参観日に、発表しない我が子。このままでいいの?

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参観日の様子を見て・・・

参観日に、子どもが手を挙げて生き生きと発表していたら、安心するし、見ていて嬉しいですよね!

けれど、1時間、小さくなってうつむいて、発表せずに「早く終わって!」と言いたそうな雰囲気だったら、「大丈夫かなぁ。普段からこんな感じなのかなぁ」と心配になるのではないでしょうか。

今回は、「参観日で発表しない子」について、元小学校教員の私の考えを紹介したいと思います!

「発表しなかった(できなかった)」3つの理由と対処法!

まずは、同じ「発表しない」でも、その理由や背景は色々あるので、1つずつ考えていきましょう!

①答えはわかるけど、発表して間違えたら嫌だ恥ずかしい)から「発表しない」子ども。

→いきなり参観日で発表しましょう!というのは、ハードルが高いので、普段の授業で、手を挙げて発表できていたら良いと思います!

それも難しいようであれば、家族の前で発表会をする練習から始めましょう!(↓参考:『どうぶつサーカスはじまるよ』)

人前で発言するのは、誰でもドキドキします。発表というのは慣れだと思います。

授業内容が理解できているのであれば、発表をして「みんなに意見を伝えられた!」「発表できて嬉しい!」という経験を重ねる事で、少しずつ変わってきます。

参観日では、発表している方が積極的に見え、親としては安心できますが、周りの目を気にせず、子どもが考えて理解できている事を誉めて、自信をつけてあげてください!

②答えがわからないから発表しない子ども

→この場合は、家庭での学習のフォローが必要です。どの教科でも、「今、習っている事を理解できる」ということは大切です。

今、習っている事がさっぱりわからないという場合は、「それまで」に何かつまずきがあります。

学校では、復習にそこまで時間をかけられません。3年生なら3年生の復習はしますが、2年生、1年生にまで戻って内容を学習しなおすというのは、全体指導の中では難しいので、個別に対処をする必要があります。

学習は積み重ねなので、わからないところがあれば、戻って学び直すしかありません。

その間にも授業はどんどん進んでしまうので、「まあいいや」と過ごさずに、わからないところはすぐにフォローしてあげると良いと思います!

③手を挙げているけど当たらなかった子ども

→たくさんの大人の前で発表しようとした努力を誉めてあげて欲しいです!

当然、1時間しかない授業時間の中で、先生は全員を当てて発表して欲しいと思っています。だけど、手を挙げるタイミングや、他の子どもとの兼ね合いで、当ててあげられずに終わる事もあります。(できるだけ無いように努力はしています!)

「あの一回、挙げたタイミングで当ててくれていたら・・・。」と思う事もあると思います。

たくさんの大人の中で、発表しようとできたということは、普段の授業でも頑張っている証拠だと思います!

「その一回、見てたよ!」と、手を挙げてた勇気を誉めてあげて、「普段の授業も頑張ってね」と伝えてあげると、「今日は、当ててもらえなかったけど、また頑張るぞ」というエネルギーになると思います。

ここからは裏話。

大人も子どもも(実は先生も)ドキドキの参観日。

先生も、普段より発表しやすい質問を増やしたり、ワークシートを用意して考えをまとめやすくしたりと、工夫して授業に臨みます。

「普段の授業の様子を見てもらいましょう。」と言いますが、参観の1時間は『普段通り』ではありません。

『ショー』のような感じだと思います。


でも、親はその1時間しか見られません。

だからこそ「発表」に目が行きがちです。

他に活発に発表をしている子がいれば、
「あの子は、よく発表しているのに、うちの子は・・・。」
と、見てしまうこともあるでしょう。

けれど、「たくさんの大人に見られる中で授業を受けられた事」、「手を挙げていた事」、「挙げていなくても、よく話し合ったり書いたりしていた事」子どもの良いところを見つけて伝えてあげてください。

その1時間だけを見て「〇〇ちゃんは、たくさん発表していてえらかったのに、あなたは・・・」と、ほかの子と比べる声かけは控えましょう!

子ども自身も、比較されることを意識して、参観日への苦手意識がついてしまい、余計に委縮してしまいます。

また、直した方がいいところや、フォローが必要なところは、「参観日の時できてなかったけど・・・」と言わずに、そっと助言・手助けしてあげるといいですね!

ここまで書いてきたように、『参観日での発表』は、そこまで重要ではありません。

けれど、成績表で言う「学びに向かう力・人間性等(関心・意欲・態度)」は、ノートや話し合い、宿題の提出に加えて、やはり「発表」で評価されます。

中学受験などを考えている子どもの保護者の方は、そういったことを子どもに話して、「目標に向かって努力すること」として「発表した方がいい」と伝えてあげる必要があると思います。

子どもが笑顔で楽しみながら授業を受けられるように、声かけしてあげてください!