『おやゆびさん』
指先を器用にするにはどうしたらいいの?
今までの記事で、「鉛筆や箸を上手に使うには、体の中心から作っていきましょう!」と、何度も書いてきました。
「もう、そこはクリアしました!!
我が子は、スポーツや体操で、体の軸、肩、腕の力はつきました!」
という方にオススメしたいのが今回の絵本です。
今回紹介するのは『おやゆびさん』。
この絵本、本の中心に大きく右手が描いてあります。
おやゆびさんは、他の指と少し離れていて寂しそうです。
「ひとさしゆびさんと なかゆびさんは なかよし」という場面では、人差し指と中指がぴったりくっついた絵が描かれています。
中指と薬指、薬指と小指、など、指と指を「なかよし」でくっつけて、色々な指の形にできるか、読み聞かせしながらやってみましょう。
この絵本を読むと、指の名前を覚えることができます!
子どもは『おとうさんゆび・おかあさんゆび・おにいさんゆび・おねえさんゆび・あかちゃんゆび』と、指の名前を覚えることが多いようです。
けれど、一般的には『親指・人差し指・中指・薬指・小指』と言いますよね。
その覚え直しがうまくいかない子どももいますが、この絵本では、実際に指を動かしていくうちに自然と名前を覚えられるのが良いところです。
また、子どもにとって、指をバラバラに動かすのは難しいです。
握る時や開く時は、5本いっぺんに動かせば良いのですが、つまむ時には親指と人差し指だけを動かすので、難しくて力が入らないということがありますよね。
我が子は、『いいね👍️』とするときに、
親指は、握った親指の第一関節から先だけを上げていました。
これは、「親指も他の指と同じように握る動きをしている=親指だけを別の動きにできない。」ということです。
何とか第一関節から先だけを上げて、形を真似していたんでしょう。
けれど、だんだん成長し、指先が分化していくと、大人のように第二関節から親指を立てられるようになりました❗
親指はわりと早くに別の動きをする事ができるようになりますが、薬指と小指を別々に動かすのは難しいです。
大人でも、小指だけ曲げるって、なかなかできませんよね。
ぜひやってみて!!ピアノってすごい!
そんな、指先を器用にしたり、それぞれの指の力をつけたりするのには、ピアノがオススメです。
ピアノは、重たい鍵盤を、それぞれの指で鳴らします。
指が別々の動きをするので、指先が器用になり、一本一本の指が強くなります。
また、ピアノで抑揚をつけて演奏しようと思うと、腕や肩に余計な力を入れていては上手く美しい演奏になりません。
これは、鉛筆を持って学習するときに、腕や肩に余計な力を入れてしまうと疲れて集中力がすぐに、なくなってしまうことと共通していますよね。
ピアノが上手になってくると、「筆圧は強くなるけれど肩や腕に力が入っていないので疲れにくい。」というように、学習にもつながっていくのです。
「ピアノを弾くと賢くなると言われている理由」の1つかもしれませんね。(ピアノは、譜面を読んだり、何度も集中力して練習したりする事もあるので、一概には言えませんが・・・。)
ピアノでなくても、鍵盤ハーモニカやオルガンなどでも良いと思います。
この絵本を読んで、楽しく指を別々に動かす練習をしてみてください。
そして、ピアノをたくさん弾かせてあげてください。
少しずつ指に力が入るようになり、鉛筆・箸を使う時など、日常でも良い影響が出てくるのが実感できると思いますよ!
絵本を通して、子どもと遊ぼう!学ぼう!
指先を器用にするにはこちらの絵本もオススメです!↓