4月!新しいスタートを切る子ども達へ!子ども自身が「自分の成長」に気づけたら、子どもはもっと伸びていく!優しく応援してくれるような一冊。

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『おおきくなるっていうことは』

中川ひろたか 文  村上康成 絵
童心社

学年が上がった、4月に読んであげたい一冊!

今回紹介するのは、『おおきくなるっていうことは』です。

この絵本は、4月に学年が1つ上がった、クラスの子ども達に読み聞かせするのにぴったりの絵本で、よく小学校でも読み聞かせされています。

絵本の中では、保育園の入園の様子が描かれているので、保育園や幼稚園でも読まれているのではないでしょうか。

読むたびに、春の日差しと、まだ肌寒い風を思い出します。

おおきくなるっていうことは、

洋服が小さくなること。

新しい歯がはえてくること。

子どもたちにとって、おおきくなるっていうことは、体も心も成長すること。

4月に進級して、ひとつ「お兄さん・お姉さん」になる子どもたちへの、応援メッセージのような優しい絵本です。

年下の子とのかかわりは、子どもをグーンと成長させる

長男が通っていた保育園は、規模は小さいけれど、子ども同士の関わりを大切にする園でした。

年上のクラスの子が、年下のクラスの子のお世話をすることが恒例となっていました。

お昼寝の時に背中をトントンしてあげたり、給食のお手伝いをしたりもしていたようです。(コロナ禍は中止されていましたが・・・)

子どもというのは不思議で、自分が年下の時は甘えていても、いざ自分よりも小さい子どもが目の前に来ると、お兄さん・お姉さんらしく振る舞おうとします。

お世話をしたり、見本になるように頑張ったり。

それは、家庭でも園でも同じではないでしょうか。

この間まで赤ちゃんだったのに、下の子が生まれると、上の子が急にしっかりしたなぁ。」という経験をした人もいるのではないかと思います。

子どもは、自分が誰かの役に立つということに気づいたとき、大きく成長します。

一人っ子や末っ子でも、学校や園でこうした年下のお世話をする機会があれば、自分が年上としてできることに目を向けて、伸びていってくれますよ!

「私の子どもの園や小学校は、そういう関わりはないみたい・・・。」という場合も心配しないでください!

小学校の登校班や、休み時間の校庭、保育園では園庭での遊びの時間など、同じ空間に違う年齢の子どもがいるだけで、子ども同士は自然と、年下を思いやるような関係を築くことが多いです。

大人がわざわざ場を設定しなくても、子どもたちがお互いに関わる中で、自然と成長してくれますよ。

学校でも「自分の成長」に目を向ける授業がある

小学校では、自分の成長について考える授業があります。

生活科では、2年生の3学期にある授業で「明日へジャンプ」「おおきくなったわたしたち」のような名前で教科書に載っています。

また、キャリア教育という、自分らしい生き方を実現するための力を育てる学習もあります。

子どもは、体の成長や変化には気がつきますが、心の成長には気がつきにくいところがあります。

「自分からお手伝いしてくれるようになった」とか、

「怖がって、初めてのことに挑戦できなかったのに、いつの間にか積極的に取り組めるようになった」

など、大人が見ていると気づく変化にも、気づいていないことも多いです。

だからこそ、小学校では、子どもが自分の成長を自覚することや、まわりの人から温かく見守ってもらいながら生活していることなどに気づけるような授業をします。

この絵本は、そういう「子どもの成長」に子ども自身が気づく手伝いをしてくれるような一冊です。

成長や変化を自覚した子どもは、「自分に自信をもつ」ことができます。

「やればできるんだ!」

「人のために頑張れた!」

その自信が、更に子どもたちを成長させてくれます。

新しい気持ちで新しい1年をスタートする子どもたちを
見守り、応援してあげよう!

4月。

新しい気持ちで、新しい学年をスタートさせる時。


1つ学年が上がり、自分よりも年下の子が増えたことに気づく時。

そんな、新しいスタートを切る子どものことを、まわりの大人は応援し見守っていると伝えるのにも、ぴったりな一冊です。

絵本を読んで、子どもの新しい1年を応援してあげましょう!

絵本を通して、子どもと学ぼう!