『おかねをかせぐ!生きるのにかかせないお金のはなし』
おかねをかせぐということは・・・
皆さん、自分の仕事は、いつ、どんな理由で決めましたか?
小さい頃からの夢でしたか?
大人になってから、条件を見て決めましたか?
どちらにしても、「全く興味がなくて、全然できない事」ではなくて、「好きなことや得意な事」が仕事になっているのではないでしょうか。
子どもと考える『かせぐ=仕事』の話
今回紹介するのは『おかねをかせぐ!生きるのにかかせないお金のはなし』です。
主人公のうさぎのバンちゃんは、歌うのが大好き。
家のお手伝いをして、おこづかいをもらいます。
将来はお金持ちの人気者になりたい!
そのために、何が必要なのか、「おかねをかせぐ」とは、どういう事なのか、小さい子どもにも分かりやすく描かれた絵本です。
誰でも簡単に稼げる方法なんて無い!
ブログやインスタグラム、Twitterなどを始めてから、やたらと「短期間で稼げる方法を教えます!誰でも簡単!あなただけに教えます!」のような内容のメッセージを受けとる事が増えました。
自分の得意な事や、好きなことがわからず、漠然と「お金が欲しいな~」と思っている人にとっては、このメッセージはとても魅力的に見えるのかもしれませんね。
そんな「お金が欲しいな~」と思っている人がたくさんいるから、メッセージ送って「そういう人を使って」自分が稼ごうとする人がいるのだと思います。
「楽な話」や「うまい話」に乗っかってしまう人と、「そんなわけない」と考えられる人の違いは『おかねをかせぐ』というのが、どういう事なのか、本質を理解しているかどうかだと思います。
仕事とは?
お金を稼ぐということは、自分が一生懸命努力して身につけた技術や能力を誰かに「良い」と思ってもらって、それに対して支払われる対価です。
例えば、喫茶店。
料理もしたことのない人が厨房に立って、人と関わるのが苦手で接客をしたことのない人が注文を取りに来る店だったら、流行りませんよね。行きたいとも思いません。
美味しい料理や飲み物が出てきて、気持ちのいい接客をしてもらえる。良い雰囲気の店でゆったりとした、時間を過ごせた。
この料理と空間を提供してくれたから、この対価を支払う。
料理の腕も、接客も、今まで努力して経験値を積んで手に入れた、自分の「得意」「好きなこと」ですよね!
例えば、塾の先生。
自分は勉強できるんだけど、人に伝えるのは難しくて苦手。人がわかるようにするには、どうしたらいいかさっぱり・・・
そんな先生には習いたくありません。
わからないところを見抜く力、わかるように段階的に教えてくれる技術、忘れないように適度な期間をあけて復習してくれるタイミング。
など、先生としての技術を磨いたからこそ、理解しやすい授業を提供できます。
その授業を受けて、成績が上がった。勉強って楽しいって思えた!だから授業料として対価を支払う。
どんな職業でも、その人の「得意な事」や「好きなこと」を「一生懸命、努力して上達していった先にある『仕事』」に対して支払われるのが『お金』なのですよね。
その事をとーっても分かりやすく説明してくれている絵本です。
小さい子向けに、「お金=にんじん」で説明してあるのも良いですよ。
知識は最大の武器。時には身を守ってくれる。
仕事をするということはどういう事なのかを理解していたら、大人になった時「うまい話」に騙されない人に成長するのではないでしょうか。
また、よく子ども同士で問題になるのが「おこづかいで友達におごった・おごられた」ですが、家庭で仕事やお金の話をしておくと、そういったトラブルにも巻き込まれずに済みます。
お父さんやお母さんが仕事をして得たお金を、自分はどう使えばいいかということを、日ごろから考えられる環境にあるからです。
子どもにお金の話をするのは難しいです。
お金を使ったり、節約したりする『消費者として』の方は、一緒に考える事ができるかもしれませんが、『サービスを提供する側=生産者』としての考え方について話す事は、なかなか無いですよね。
2022年4月から高校で金融教育が始まると話題になっていましたが、
小学校では、算数や家庭科でほんの少し触れるくらいで、
「お金」を扱う授業というのはほとんどありません。
だからこそ、家庭で、『お金の話、仕組みや考え方』を伝えて、お金と正しく付き合える人に育てて欲しいと思います!
そのきっかけになる一冊です。ぜひ、読んでみてください!
絵本を通して、子どもと学ぼう!
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