おでかけの前のバタバタの時間。子どもの『お手伝い』に困ったら、この絵本を読んでおいてもらおう!親も優しい気持ちになれる一冊。

子どもと遊ぼう/絵本だな///////////////////
  1. ホーム
  2. 子どもと遊ぼう
  3. おでかけの前のバタバタの時間。子どもの『お手伝い』に困ったら、この絵本を読んでおいてもらおう!親も優しい気持ちになれる一冊。

『おでかけのまえに』

筒井 頼子 作   林 明子 絵
福音館書店

おでかけの前、朝の用意は大変だ!!

子どもを連れて、遊びに行くのはとっても大変ですよね。

前の日の晩から荷物を詰めて、服を用意して・・・

朝起きてからも大変です。

子どもに朝ごはんを食べさせつつ、自分の準備と家の戸締まり。

もうバタバタと大忙し。

そんな時に限って、子どもっていらないことをするんですよね・・・

今回紹介するのは『おでかけのまえに』

ピクニックに行く日の朝、あやこはワクワクして目を覚まします。

台所ではお母さんがお弁当作りの真っ最中。

それを見たあやこは、いいことを思いつきました。

お弁当のおかずを弁当箱につめてあげたのです。

お弁当はぐちゃぐちゃ。でもあやこは満足そう。

お父さんに報告しに行くと、お父さんのカバンが開いていて・・・

おでかけの前の、押さえきれないくらいのワクワクを感じられる絵本です。

「お手伝いしてあげる!」と頑張るけれど、余計に手間をかけるあやこに対して、暖かい眼差しのお父さんとお母さん。

優しい思いが溢れる一冊です。

40年以上前から、ずっと愛され続けている絵本です。

この絵本は、1980年に月刊誌で掲載され、1981年に出版されたものです。

子どもの頃に読んだことのある人も多いのではないでしょうか。

私が生まれるよりも前に出版され、それからずっと子どもたちに愛され続けている、この絵本。

子どもが読むと「ピクニック、楽しそう!いいなぁ。」から始まり、あやこのワクワクする気持ちと、「あーあ!やっちゃった!」に共感している様子がわかります。

それと同時に、私たち大人が読むと、
「朝から準備大変だなぁ」

「わかる!家を出る前って、いらないことをばっかりするのよね!」


「あやこの両親はそれであやこを叱ったりせず、あやこのワクワクする気持ちを受け止めていてすごいなぁ」


という気持ちになります。

親にとってはありがたくない『お手伝い』。
でも、本人は『良いことをしている』気持ち!

バタバタと準備している時に『おてつだい』されると、「いらないことをせずに、静かに待ってて!」と、口調が荒くなってしまいそうです。

余裕がないと、つい、態度がきつくなってしまうのですよね。

子どもにとっては、「お手伝いしていいことをしている」という気持ちなのに、叱られてから、おでかけしても嬉しくないできよね。

そういうときに、我が家は、小学生の兄に、弟への読み聞かせをお願いします。

読み聞かせなら、物がぐちゃぐちゃになることもなく、さっと本を寄せて出られるからです。

この絵本も、そんな読み聞かせの候補の中に入っています。

早く行きたい、楽しみなおでかけの前は、余計に、あやこの気持ちに共感できると思います。

字が読めなくても、絵を見るだけでも楽しいので、「これを見ていてね!」と渡しておいても良いかもしれませんね。

普段の読み聞かせにも、おでかけ前の読み聞かせにもピッタリな一冊です。

イライラせずに、優しい気持ちで楽しくおでかけできるように。

また、子どもたちは、待ち時間で更にワクワクできるように。

絵本を読んでから、おでかけしてみるのはいかがでしょうか。

絵本を通して、子どもと遊ぼう!

同じ作者の絵本はこちらから↓