「子どもが、お風呂を嫌がって大泣き!」「プールで顔つけできない…。」悩んでいるなら、楽しみながら水に慣れよう!

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『もりのおふろ』

西村敏雄さく
福音館書店

子どもが、お風呂を嫌がる

子どもが、お風呂が苦手・・・。

水が苦手で、頭からお湯をかけられると泣いてしまう。

そんなお悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。

みなさんは、いつ頃から子どもの顔に水をかけましたか?

生まれてすぐの沐浴の時は、顔に水がかからないように、タオルやガーゼなどを使って、気をつけて洗っていたと思います。

いつになったら水をかけてもいいのかわからず、そのまま大きくなってしまうと、「顔が濡れないようにしないと、シャンプーを流せない子ども」になってしまいます。

そうすると、お風呂だけでなく、小学校のプールでつまずく事になります。

沐浴の時、生まれてすぐの赤ちゃんは、水の中でも安心して力を抜いている様子が見られます。

それは、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるときに、羊水の中に包まれているから、その名残といわれています。

だったら、赤ちゃんの顔に水がかかるのは平気そうですよね。

けれど、かからないようにするのは、赤ちゃんはまだ呼吸が下手で、水を誤って飲んでしまう事があるからです。

なので、呼吸がしっかりし、首もすわって洗いやすくなった頃から、顔にも少しずつ水をかけて慣れてもらうのがオススメです。

我が家の場合。

急に目や鼻や口に、ザバーっとかけてしまうと、赤ちゃんもびっくりすると思うので、水がしたたるかどうかくらいのガーゼで、ほっぺたを濡らすところから始めました。

少し慣れてきたころに、おでこでガーゼを絞って、軽く顔全体を濡らすようにしました。(シャワーで流すと、音にびっくりして、水を飲んでしまうことがあるそうです。)

顔に水をかける時には、顔が斜めになるようにして、かけた水がさっと流れるように工夫してくださいね。

子どもが自分でつかまり立ちしたりできるようになるころには、頭のてっぺんから、ザバーっと水をかけても平気な子になっていました。

そうすると、お風呂やプールに抵抗の少ない子に成長していきます。

※感覚過敏な子どももいるので、この方法だったら確実にできるようになります!というわけではありませんが、参考にしてもらえたらと思います。

プールの練習は、毎日のお風呂で

水が嫌でお風呂を嫌がる場合、慣れていくしかありません。

顔に水をかける
→口だけお湯につける
→鼻までお湯につける
→顔を下に向けて顔つけをする
→耳まで入る
→頭のてっぺんまで入る。

と段階をつけて練習していきましょう。


水が苦手な子が、学校のプールの授業だけで、顔つけをしたり泳いだりできるようになるのは難しいです。

夏はシャワーで済ませていた家庭も、寒くなってお風呂にお湯をはるようになる、この時期から、来年の夏に向けて、少しずつ練習していくことをオススメします。

お風呂やプールなど広い場所で、顔をつけるのは恐怖心を感じやすいです。

洗面器で水の範囲を狭くすると、恐怖心が薄れるそうです。

洗面器が無くても、腕で丸を作り目の前に見える水の範囲を狭くしてもOKです。


また、「お湯の中に何かを落として取ってもらう。」というのも、必然的に顔をつけることになるので、オススメです。

学校の水泳の授業でも、宝石拾い(着色した石をプールの底に撒く)などをしながら、徐々に水に慣れていきます。

急にお風呂を嫌がる時期もあります

ケガをして水が沁みた経験や、滑って溺れそうになった経験など、痛かったり怖かったりしたことで、お風呂が急に嫌になることは、どの子にでも起こりえます。

もしも、お風呂が嫌いではなかったのに、何かをきっかけにして苦手になってしまったのであれば、「お風呂を楽しい場所」にする工夫をしてみましょう!

バスボールやお風呂ミトン、温度で色が変わるオモチャなど、お風呂を楽しむアイテムはたくさん売っています。

今まで入れていたのに、急に苦手になると「何で!?今まで入れていたのに!」と焦る気持ちなどがでてきて、親もお風呂の時間が億劫になってしまいます。

そんな時こそ、「今日は何をしようかな」「お風呂でどんなイベントを楽しもうかな」と、気持ちを切り替えられたらいいですね!

絵本も役に立ってくれますよ

今回は『もりのおふろ』を紹介します。

もりのなかでおふろがわいています。

色々などうぶつがやってきて、前のどうぶつの背中を洗ってあげます。

みんなで、ざぶーんと泡を流して・・・

お風呂へ、どぼーん!

お風呂に入るのが楽しくなる一冊です。

「背中を洗ってもらう」というのも、1つのイベントです!

「お母さんの背中を洗ってくれない?」と、お願いしてみるのもいいかもしれませんね。

アイテムをわざわざ用意しなくても、頭を洗っているときに、泡で「ツノを作る」や、「ライオンのようにタテガミを作る」なども、子どもは喜びますよ。

絵本を見ることで、お風呂や水への抵抗が減るといいですね。

絵本を通して、子どもと遊ぼう!