『みず ちゃぽん』
形がないのがおもしろい!水を使って遊ぼう!
今日は『みず ちゃぽん』を紹介します。
水って面白いですよね。
形がないから、どんなものにも、どんな量でも入れられます。
触るのも気持ちいい!
この絵本は、水の量によって「ぴちゃ」「ざざざあー!」「どっぼーん」など、オノマトペ(擬音語)が変化します。
子どもたちが、生活の中で実際に経験したことのある音だからこそ、イメージがわいて、水の不思議や楽しさを感じながら読むことができるでしょう。
※オノマトペとは??詳しくはこちらの記事で紹介しています!↓
『色水遊び』でたくさんの感覚を学ぼう!
『みず ちゃぽん』を読んだら、子どもは水をもっと触りたくなるでしょう。
実際に『水遊び』をしてみましょう!
普通に水道から出てきた水で遊んだり、プールやお風呂などで遊ぶのも楽しいのですが、今回は、『色水』を使って、楽しんでみるのはどうでしょうか!
赤・青・黄色、それぞれの絵の具を溶かしてできた色水を作りましょう!
・コップには、どれくらいの水の量が入っていて、どれくらいの力で持てばいいのかな?
・どれくらい傾けたら、ゆっくり少しずつそそげるのかな?
・青の色水と黄色の色水を混ぜると、何色になるのかな?
・青と赤、黄色と赤では?
色水を使って遊ぶと、自然と水の『量感』が身に付きます。
小学校の算数で、単位の学習をしますよね。
ミリメートル、センチメートル、メートル、キロメートル
ミリグラム、グラム、キログラム、トン
そして、ミリリットル、デシリットル、リットル
算数では、単位を覚えたり、
『1リットル+2リットル=3リットル』
のような計算をしたり。
机上の学習として理解する事もします。
しかし、それと同じくらい、物質の『量感』をつかむということを、大切にしています。
さっきから『量感』と言うけど、『量感』って何?と思った方もいるかもしれません。
『量感』とは、秤(はかり)を使わずに『だいたいこれくらい』とわかることを言います。
例えば、
「この残ったお茶の量なら、コップに半分くらいだなー。」とか。
「コップ二杯分のコーヒーを入れるなら、お湯はこれくらい沸かさないとなー。」とか。
わざわざ量ったりしなくても、『なんとなく』わかりますよね。
これが、『量感』です。
色水を混ぜて、緑や紫やオレンジを作る時、
「コップ一杯分、全部入れたらこっちの容器に入りきらずに溢れてしまいそうだから、半分で止めておこう。」これも量感です。
こういった経験が積み重なって、「1リットルは、だいたいこれくらいの量だな」というのが経験的にわかるようになってくるのです。
色水なら、色づくりの驚きや楽しさも感じられる!
子どもは、『色』にも興味津々です。
青・赤・黄色は色の三原色と言い、全ての色のもととなる色です。
青と黄色を混ぜてみましょう。
混ぜる量によって、青っぽい緑、黄色っぽい緑、いろんな緑ができます。
青と赤を混ぜると、紫。赤と黄色を混ぜるとオレンジ色に。
子どもにとって、こんなに不思議なことはないでしょう!!
この色の感覚は、小学生になった時の図画工作の授業で役立ちます。
少しの工夫が、学びを生み出す。
容器の種類でもっとおもしろい学びを。
また、量感や色彩感覚を身につける以外にも、色水を入れる容器を工夫すると、更に楽しいですよ。
・柔らかいペットボトルに入っている。どれくらいの力で握ればペットボトルはつぶれない?
・重たい陶器のコップ。重たいけれど、水の量は少しだけ。プラスチックのコップは軽いけれどいっぱい入っている。
・全部じゃなくて、半分くらい混ぜたい。逆さまに向けて入れたらダメだね。どれくらい傾けたらいいかな?どれくらいで傾きを戻せば半分くらいで止められるかな?
手で持つ力の強さを入れ物の硬さや中に入ってる水の量で調整することができれば、飲み物を運ぶお手伝いを頼むことができるようになりますね。
遊びと生活は密接に結びついているのです。
はじめは、たくさんこぼしてしまうと思います。
こぼしてしまっても、叱らず、「雑巾で拭いてみよう」と後始末の仕方を教えてあげましょう。
子どもにとって、学びがたくさんありますね!失敗すらも学びになります。
晴れた日に、庭やベランダで遊ぶのにも、雨の日にお風呂場で遊ぶのにもぴったりの『色水遊び』を、親子で楽しんでみてはいかがでしょうか!
絵本を通して、子どもと遊ぼう!学ぼう!
小学生になって、単位を理解するのが難しい時にオススメの絵本!!↓