「~するべき」という考え方は、辛くなってしまう!不安な時には、誰かに伝えてみよう!受けとめてもらえる経験が安心につながる!

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あんしんゲット!の絵本『おかあさんに おはなししたいこと』

東京大学 下山晴彦研究室
子どものための認知行動療法プロジェクト 監修
松丸 未来 原案・解説
つちだよしはる 絵
ほるぷ出版

「~べき」と考えるクセ!

日本人は「~べき」の思考が強いと言われていますね。

私はかなり「~べき」のクセがあります。

子どもにはこうしてあげる「べき」

私はこうする「べき」


昔は自分が「~べき」という思考のクセがあることを自覚していなくて、ベストな行動をとる「べき」と、無理を繰り返していました。

(高校に行けなくなったのも、教員を辞めるきっかけになったのも、「~べき」が強すぎたのかもしれません。)

大変な事が重なってくると、あれもするべき、これもするべき、手抜きをしたら(実際は、少しくらい手を抜いても問題ない事でも)誰かが困ってしまう。誰かに迷惑をかけてしまう。完璧じゃない自分はダメだと思われてしまう!

と、不安になっていました。

今は、自分の思考のクセを把握して、「~べき」の思考が出てきそうになったら、周りに相談したり、考えを書いて「絶対しないといけないこと」「できればした方がいいこと」「しなくてもいいこと」「やりたいこと」に分けたり、できるようになりました。

「ああしなきゃ」「こうしなきゃ」でガチガチに・・・。

大人になって、色々な経験をしてきたから、自分の思考のクセを把握できるようになりましたが、子どもの頃は「~べき」で、頭の中がガチガチでした。

私は、基本的には、のんきでマイペース、心配性で内弁慶な性格です。

けれど、本当の「マイペースな自分」よりも「正しい事を常にするべき」という思考が強かったので、しんどくてもより良い行動を選択し続けていました。

生活面だけでなく、習い事や部活動なども「上手になるべき」「レギュラーになるべき」と努力し・・・。

息切れして当然ですよね。

ですが、できない自分が許せなくて、できないことはできるまで練習していました。

誰か(両親や先生)に強制されたわけではないので、持って生まれた性格でしょう。

こんな子どもがいたら、見ているこっちが(書いた文章を読むだけでも)息苦しくなりそうですね。

がんばりやさんな子どもに読んであげたい絵本

そんな、子どもの時の自分に読んであげたい絵本を見つけたので紹介します。

あんしんゲット!の絵本
『おかあさんに おはなししたいこと』です。

まーくんは、1年生。

授業中は発表を頑張り

机の中は整理整頓されていて、

あいさつも掃除もきちんとできる、しっかりもの。

1年生になったから、今日から一人で寝ると、おおかあさんと約束しました。

おかあさんと約束したし、一人で寝なくちゃ。

でも、やっぱり一人で眠るのはこわい。おかあさんと一緒に寝たい。

さぁ、まーくんはどうしたのでしょうか。

お話は、子どもの心理的問題に有効な「認知行動療法」の視点から書かれ、解説されています。

「~べき」ばかりを優先して、苦しくなってしまう子どもにとって、「こうしたら気持ちを楽にできるのか!」と気づける一冊です。

親として、子どもにどう関われば良いかも、書いてあるので参考になりますよ。

自分の気持ちを伝え、受け止めてもらえる経験が安心につながる

完璧を目指すのは、悪い事ではありません。

より良くしようと努力するということなので、それは絶対に子どもの力になっています。

しかし、子どもの中の合格ラインが「100点」や「1番」でないといけない状態だと、いつかは力尽きてしまいます。

小さい頃は、努力で何とかなっていても、成長するにつれて努力ではどうしようもない事も出てきます。

そんな時に、環境や自分を取り巻く状況に納得できず、適応障害などになってしまうのです。

完璧主義の子どもは、学校にもいます。

かなり息苦しそうに生きています。

そんな子どもには、自分の気持ちを素直に話せる相手を作ることを勧めます。

教師でなくても、両親や祖父母、友達や習い事の先生など、自分の気持ちを知って受け止めてくれる人がいることで、不安な気持ちを外に出すことができるのです。

たくさん話をして「完璧でなくても、受け止めてもらえる」という感覚ができると、安心して弱い自分やできない自分を受け止めることができるようになるのではないでしょうか。

頑張れるのはステキな事ですが、無理しすぎてしまうのは、辛いですよね。

そうなる前に、周りの人に気持ちを伝えたり、その気持ちを受け止めてもらったりして、支え合いながら生活していきたいですね。

絵本を通して!子どもと学ぼう!