『のんびりマジマジ』
「のんびり」も「いいね!」と思える絵本。
みなさんは、せっかちですか?
のんびりやですか?
みなさんのお子さんはどうでしょうか?
私は、普段はのんきでゆっくりペースですが、ピンチの時は急にせかせかして、失敗してしまうようなタイプです(苦笑)
子どもたちも、私の性格を受け継いだのか、マイペースです。
でも、ここぞという時は、さっと動いて何とか間に合わせます。
今回、紹介する絵本は、『のんびりマジマジ』
私の大好きな乾栄里子さんと西村敏雄さんの絵本です!
アルマジロのマジマジはのんびりやさん。
コロコロと転がって、穴にすっぽりとはまってしまいました。
けれどマジマジは「しょうがないない しょうがない」と、のんびり。
マジマジはどうやって穴から抜け出せたのでしょうか。
ぜひ読んでみてください!
大人は時間に追われていることが多い!
大人になると、時間に追われて、つい「はやく!はやく!」と言うことが増えますね。
やることがたくさんあって気が焦っている時に、のんびりペースで準備している子どもを見ると「アレやったの!?コレはできてる!?」と、自分の焦りと同じペースで声をかけてしまうのです。
学校現場でも、「のんびり」していると、集団行動についていけなかったり、みんなから取り残されてしまったり、なんだかあまり良くないように思われがちです。
のんびり屋のマイペースが悪いのではありません。
集団生活をするうえで、遅れたり他と違うことをすると「困る」人がいるから、「急いで!」になるのです。
マイペースで過ごしても良い場所では、自分らしいリズムで生活できたら、のんびりやさんも生きやすくなるかもしれませんね。
子どもがのんびりやさんなら、学校で頑張った分、家ではゆっくりと羽を伸ばしてくつろがせてあげたいものです。
のんびりやさんにしか見えない景色
のんびりやさんにしか見えない景色があって、感じられない事があるのも事実です。
想像してみてください。
時間に焦って、時計を眺めながら、駅まで急いでいる時と、
周りを眺めながら、ゆったりのんびり歩いている時。
見える景色は違いますよね。
のんびり歩いていると
「きれいな花が咲いている!」
「この庭の木になっている果物は何だろう?」
「ここに新しいお店ができた!」
など、のんびりにはのんびりの、発見や気付きがあります。
子どもの視点に立つということ
幼稚園の教員免許をとるための授業で、大学教授の先生が、
「子どもたちは、いつも新鮮な気持ちで世界を見ているのです。
ぜひ、子どもたちの視点に立って、身の回りの景色を見てみてください。
当たり前だと思って通りすぎていたものに気づくことができますよ。」
と、話していたのを思い出しました。
私も、そんな視点を忘れないでいようと思っていたのですが、つい、忙しさで忘れてしまっていました。
もし、「そういえば、毎日、時間に追われているなぁ」と思った方がいたら、ぜひ、この絵本を読んでみてください。
子どもたちの視点に立って、世界を見られる、そんな一瞬が、忙しい気持ちを落ち着かせてくれるかもしれませんね。
絵本を通して、子どもと優しい時間を・・・