身近な魔法 不思議はいつもすぐそばに。 「何で?」と考える力が身につく!自分から学べる子どもに大変身!

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『まほうのコップ』     

藤田千枝原案 川島敏生写真 長谷川摂子文
福音館書店

科学は魔法みたい!不思議がいっぱい

身の回りには不思議なことが溢れていますよね。

子どもの頃は、その不思議を自然と受け入れ、「不思議だけど、そういうもの。不思議だから面白い」と感じていました。

大人になるにつれて、その不思議な現象にも理由があって、科学的に説明できることに気づいていきます。

この「まほうのコップ」は、普通のコップ。
丸い底の透明なコップ。

そこに水を入れたら・・・

コップの向こうにあるものが、ぐにゃぐにゃ曲がったり、反対から出てきて2つに見えたり、右と左が入れ替わったり。

とっても不思議で楽しいですよね。

子どもたちは、こんな「不思議」が大好き。

透明なコップ1つあれば、そんな不思議な体験ができるということを教えてくれる素敵な絵本です。

さあ、透明なコップで実験しよう!!

読み終わったら、子どもにコップを渡してみました。
すると早速、洗面所に走っていってコップに水をいれてきました。

最初は身近にあったハサミ。グニャリ。
自分の手。
弟の顔。覗き込んで大笑い。
リモコン。
ぬいぐるみ。

いろんなものを持ってきて、どう見えるか実験しました。
1つ1つに大笑い!

「楽しい!!」から始まる探求

たくさんの日用品やおもちゃをコップを通して見ているうちに、
「何でぐにゃぐにゃしたり、反対に見えたりするんだろ」
と、疑問を話し出しました。

この疑問が成長の種。

「何でだろう」が引き出せるのが、かがく絵本の素敵なところ。

その時はまだ何故なのかわからなくても、不思議なことを実際にやってみた記憶は子どもの心の中に残ります。

それは、日常の中にある、「気付かなかったら当たり前だけど、気づくと不思議な事」に対して、ワクワクできる「心の肥料」になります。

わからないことを自分で調べられる年齢になっていたら、実際に本やインターネットで原理を調べさせてみましょう!

自分で「何で?」と考えて行動したら、子どもはすごいパワーを発揮します。

まだ、理解するのには難しい年齢でも、かみ砕いて説明してあげると、「なんとなく」わかるようですよ。私は、どんなに難しい内容でも、「まだ難しいから」と言うことはめったにありません。
せっかく子どもの中に生まれた『知的好奇心』を『まだ子どもだから』という理由で、枯らしたくないからです。

不思議に気づく→楽しむ→疑問を持つ→調べる
という行動ができる子は、「自分で」学習し成長していく子になります。

不思議→疑問

は、科学が好きになる一番大切な要素。

そのきっかけを作ってくれる、この絵本。

子どもと一緒に不思議を楽しみましょう!

科学館へ行くと子どもは自分で動く

不思議を楽しんだ経験のある子どもは、科学館に行くと、目を輝かせ始めます。

科学館は、まさに身の回りの「不思議」にスポットライトをあててくれているようなもの。

普段の生活の中にある不思議は、埋もれていて気付かないかもしれません。
でも、科学館では、その不思議を抜き出して、説明し、答えを教えてくれます。

「当たり前」が「不思議」に変わると、それはもう科学的な思考の始まりです。

絵本を通して、小さいうちから、不思議をたくさん経験させてあげてください。
そして、成長に合わせて、実験・科学館・インターネットなどで答え合わせをしましょう。

ワクワクは、「心の肥料」!

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絵本を通して、子どもと遊ぼう!学ぼう!