「当たり前」にあるものを「当たり前」にしないで、注目してみて!発見と驚きがたくさんみつかる、かがく絵本を楽しもう!

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『くっつける はなす』

百木 一朗 作
福音館書店

身の回りの「くっつけて はなす」ものに注目!

今回は、『くっつける はなす』という絵本を紹介します。

服をくっつけるのは ボタンやスナップ

靴は 面ファスナー(マジックテープ)

お弁当箱は レバーとパッキン

ジッパー袋も ヘルメットも リュックサックも、それぞれに最適な方法でとめられています。

「くっつける」ということは同じだけれど、それぞれの道具の用途に合わせて、くっつけかたが違っている

身の回りの「くっつけて はなす」ものに注目した一冊です。

たしかに、水筒の口がファスナーだったら… 
       中に入れた飲み物が隙間から漏れてしまいます。

もし、枕カバーにワンタッチバックルがたくさん付いていたら…
       枕がごつごつして、とても寝にくそうです。

「当たり前」に注目できるのが、かがく絵本の面白さ!

私は、身の回りの「そこにあって当たり前のもの」を改めて見ると「なるほど!」が詰まっている、それに気づける絵本が好きです!

今回の『くっつける はなす』も、そんな当たり前に使っているものを見つめ直すと工夫が詰まっていることに気づかされる、かがく絵本です。

ボタンで服の左右がくっつく仕組みは、わかりやすいので説明できる人も多いと思いますが、

「チャックがどうしてくっつくのか」と聞かれたらどうでしょう?

チャックの持ち手を引き上げたら、左右がくっつきますが、どういう仕組みなのかと注目してじっくり観察したことはありませんでした。

絵本では、子どもたちが、日常生活でよく使う「くっつける部分」に注目して、その仕組みが詳しく描かれています。

絵本を読んだら、色々な「くっつける部分」を実際に観察したくなりました。

実際に観察してみると・・・

子どもと一緒に、色々な服やカバンのチャックを調べてみると、絵本に書いてある以外のくっつきかたをしているものも、たくさんありました。

凸形のものが左右に並んでいて真ん中で噛み合うようになっている、プラスチック製のものもあれば、金属ががっちり噛み合うようになっているものもありました。

「くっつける部分」も、紹介されていたもの以外にもたくさんありました。

楽器ケースについていた、金属製の留め具は仕組みが面白くて、開けたり閉めたりしながら観察しました。

赤ちゃんの頃に着ていた服についているプラスチック製のスナップは、絵本のものと形が違っていました。

みなさんの家にも「くっつける部分」は、たくさんあると思います。

「当たり前」を当たり前だと思わないで、
「なぜだろう?」「面白いなぁ!」と楽しんで!

当たり前に使っている、色々なものの「くっつける部分」

子どもと一緒に観察すると、「科学的視点」を得られ、それを作った「人間の知恵」を感じることができますよ!

当たり前を当たり前だと思って通りすぎるのではなく、「なぜだろう?」「不思議だなぁ!面白いなぁ!」と感じて楽しんで欲しいと思います。

絵本を通して、子どもと遊ぼう!学ぼう!

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