【子育ての悩みに答えます!】 どっちがいいの!? 『ほめて育てる』or『叱って育てる』元教師が考える、「言葉かけ」の方法。

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『ほめて育てる』には土台が必要です!!

最近、子どもへの言葉かけが注目を集めているそうですね!
いつの時代も、「子育てに成功や失敗はない」と言います。
だからこそ、親は「これでいいのかな?」と、その都度悩みながら、子どもと関わっていくのですよね!

テレビでも特集を組まれるほど、今、子どもへの言葉かけが話題で、その中で

「子どもをほめて育てるのがいいのか、叱って育てるのがいいのか」

というものがあったので、私の考えを記せたらと思います。

兄弟げんか!!そんな時、どう対応していますか?

兄弟で遊んでると、いつも仲良しでニコニコ・・・というわけにはいかない時もよくありますよね。

我が家も、仲がいいからこそ、しょっちゅう兄弟げんかをしています。

今回は、兄弟げんかが起こった時の、私の対応を紹介します❗

①親が、叱るラインを伝える。(毎回)
 我が家では、「暴力」「相手が嫌がることを言う・する」「命や健康に関わる悪いこと」をした場合です。
 (例:「今、叩いたでしょ!!それは絶対にダメ!!」と強い口調で叱る。)

②自分の悪かった事を言わせる。

③それについて謝らせる。

④「暴力」や「相手が嫌がることを言った」理由を話させる。

⑤それを聞いて相手のもう一人に、どう思ったか考えさせる。

⑥もう一人に自分の悪かったと思うことを謝る。


そうすると、両方がお互いに謝って、納得して解決します。

最後に念押しで、「暴力」と「相手が嫌がることを言う・する」「命や健康に関わる悪い事」は許さないよ。と、もう一度伝える。

(毎回言うので、②の自分の悪かった事を言わせる時に、認めないという事はあまりありません。明らかに叩いた。悪口を言った。など、子どもも理解しているからです。)

そして、謝らないといけなくなる前に、「ストップできるともっといいね!」と伝え、その方法を考える。

というのが流れです。

ポイントは、
①日ごろから、このラインを越えたら叱るというポイントを伝えておく。
(親がイライラしたからなど、自分の感情で怒らない。怒ると叱るは違います。

②叱るときは、「なぜ叱られているのか」子どもが理解できるように「悪いところを明確」にして、強い口調で伝える。
(「おまえはバカか!」のような抽象的な言葉は、全く意味がないです。←これは「怒る」ですね。)

③その後、どう変化するのが良いのか、一緒に考えたり教えたりする。
 (「イライラした時は、まず、たたくのではなく、言葉にして相手に伝えてみる。」など) 

この3つのポイントを押さえていないのに、ほめるだけで育てるのは、難しいと思います。


「東大生の親は、子どもを賢く育てるために、ほめて育てています」と、メディアで放送されますが、その言葉だけを拾ってしまうのはよくありません。

ほめて育てるための土台作りをしたうえで、「叱るときは的確に叱る」からこそ、子どもが「無意味に叱られた」と感じることなく、のびのびと成長していけるのだと思うのです

兄弟げんかだからこそのNGワード!

また、一番やってはいけないのは
「お兄ちゃんだから、弟に貸してあげなさい」とか、「お兄ちゃんは力が強いんだから、怒らない!」など、
年上の子どもの気持ちを無視する声かけです。

二人に年齢差があってもなくても、できるだけ二人を対等に考えて対応しましょう!

例え子どもが、小学生と3歳児でもです。

3歳児がワガママを言っているのであれば、「それを言うことでお兄ちゃんは嫌な気持ちになってるよ!」と、はっきりとした口調で伝えます。
そして、相手の目を見て謝らせます。

言った言葉は戻ってこないので、人を傷つける言葉はいけないことを、小さい頃から教えていく事が大切です!(←これが土台作りです。)

我が子が、友達の子どもとケンカに!!そんな時は・・・。

友達の子どもと遊ばせている時にケガをさせたりしてしまった場合も、
「ゴメンねー。この子まだ小さいから。・・・大丈夫??」と親が先に謝るのはやめましょう!
(親の謝罪は、子どもが謝った後に。)

でないと、子どもは親が代わりに謝ってくれると思ってしまいます。

そういう時こそ、子どもにきちんと謝らせましょう。

なぜなら、「小さいから謝れない」を理由にするのは将来困るからです。

子どもが大きくなって「○歳になったんだから謝りなさい。」なんて突然言われても、謝る事をしなくても許されていた子どもが、急に謝れるワケがないですよね。

「悪いことは悪い。」「悪いことをしたら、謝る」ということは、言葉を理解できているかわからないくらい小さくても、伝えていった方がいいと思います。

(言葉で「ごめんなさい」が言えないくらい小さい頃から、頭をペコッと下げて謝る仕草をさせていました。)

ケンカは人との関わり方を学ぶ機会!だからこそ、親の言葉かけが大切!

よくあるからこそ、けんかはコミュニケーションの方法を学ぶ良い機会です。

たまに、どうしても謝れない子どもっていますよね。
謝ると『負け』みたいな気持ちになるのかもしれませんね。

小さい頃からの積み重ねってすごく大切で、謝ることは『負け』じゃなくて、自分のしたことに責任を持つということだと伝えてあげましょう。

よくある言葉かけに「ちゃんとごめんなさいって言えたねー!!」というのがあります。
それでは、「ごめんなさい」を言ったことをほめているだけです。

そうではなくて、

「相手の気持ちを考えられたから、ごめんなさいって言えたんだね。それは、とっても大切な事だよ。」と、伝えるのはどうでしょうか。


そうする事で「『ごめんなさい』という言葉を言えばいいんでしょ。」ではなく、
「考えて、「悪かったな」と思えた事が大切だ」と伝わり、謝ることへの『負け』のイメージがなくなっていくと思いますよ。

親の言葉かけで、相手の気持ちを考えられる子どもにも、「ハイハイ。ごめんなさいって言えばいいんでしょ。言えば。」という子どもにもなります。

ケンカは最高の学習チャンスです!

まずは、親がしっかり叱るラインを子どもに伝える事。
それを越えたら、親の責任として「きちんと子どもを叱ること」
子どもの気持ちを聞くこと。
結果ではなく過程をほめること。

それができたら、外に出て、他者と関わる時でも安心して送り出せるようになりますよ😃