『ココアは、いかが?ふしぎなラベルのものがたり』
冬が近づき、寒くなってきたら思い出す絵本です。
寒くなってきましたね!
12月になり、世間はクリスマス色に染まっています。
我が家もツリーやリースを飾ったので、子どもたちは「プレゼントは何をお願いしようかな~。」とソワソワし始めました。
そんな寒い夜、ココアを飲んだら思い出す一冊を紹介したいと思います。
子どもの頃の思い出の絵本。すべてが衝撃的すぎて手放せない!
『ココアは、いかが? ふしぎなラベルのものがたり』
この絵本は1997年の、福音館書店出版、かくのともの9月号として発売されたものです。
もう今では売られていません。
もしかすると手に取ることも難しいかもしれません。(もしかすると古本屋さんなどには、あるかもしれません)
ですが、私の「絵本」との関係の中で、これほどに衝撃的だったものは他に無いかもしれません。
ページを開くごとに、不思議な世界に吸い込まれていくような感覚を受け、夢中でページをめくりました。
そして、大人になり、「子どもの頃の絵本を処分するよ!」と言われても、この一冊は捨てたり売ったりできずに、実家から我が家へと持ってきたほどです。
普通、絵本は左から右へ文章が描かれているものがほとんどです。
縦書きだと、上から下ですよね。
この絵本、回転して書いてあるページがあります。
手書きではなく、明朝体で打ち込まれた文字なので、その不思議さがより効果的に伝わってきます。
また、文字がだんだん大きくなったり、だんだん小さくなったり、そういうところでも不思議な印象を受けるのです。
大学で、「絵本を作る」授業を受けた時に、「不思議な印象」を演出するため、この絵本を真似たのも懐かしい思い出です。
絵本の世界に引き込まれていく感覚。
つくりたてのココアがテーブルに運ばれてきたところから物語はスタートします。
写真絵本で、外が茶色で内側が黒の、丸いテーブルのうえに、ココアのカップが大きく写し出されています。
が、ページをめくると、テーブルだと思っていたのは女の子の目。
目に写っていたココアのカップだったのです。
女の子はココアの缶を持っているようです。
ページをめくると、持った缶の中のラベルの中にも、ココアの缶を持った女の子。
その缶の中にもココアの缶を持った女の子。・・・
ココアのラベルの中に、永遠に続く世界は、合わせ鏡のように奥へ奥へと続いていきます。
合わせ鏡の「無限反復」の世界。
子どもの頃、合せ鏡をして遊びませんでしたか。
三面鏡を良い角度にして、自分が無限に続くようにして遊んだのを思い出します。
人間はあまりにも不思議な感覚だと、不安や恐怖を覚えるのでしょう。
合わせ鏡は良くないという話も聞きます。
しかし、私は、あの宇宙のような広がりが好きでした。
学習をして、合せ鏡になるのは、鏡に向かって入った光の屈折によるものだとわかりました。
それでも永遠に感じるあの空間は、背中を少しヒヤッとさせるような、それでいて鏡の中の自分に触れてみたくなるような、そんな感覚を覚えます。
不思議な世界を子どもと作ろう!簡単「万華鏡」づくり!
そんな鏡を使って、万華鏡を作ってみませんか!
本当に簡単なものを紹介します。
手鏡を三枚(もしくは、三面鏡と手鏡1枚)を用意します。
色画用紙に、たくさんのカラフルな丸を描きます。
ドットシールを使ってもいいですね!(ドットシールの出てくる関連記事:くびかざり↓)
光沢があると、よりキレイに見えるので、スパンコールなどをボンドで貼り付けても良いですよ。
それを、三面で合せ鏡にした三角形の下に敷きます。
上から見て
そして、動かしてみてください。
輝く無限の「色の世界」が広がっていきます。
万華鏡を作るキットなども売られているので、子どもが興味を示したら、一緒に作ってみるのもいいかもしれませんね!
不思議な現象は科学を習うと説明がつくものがほとんどです。
けれど、子どもの頃に感じた「不思議だな」という感覚は、科学で理解した後でも、ずっと心の中に残っています。
子どもの頃にしか体験できない「この世界の不思議」を、我が子と一緒に楽しんでください。
そういう体験が、子どもの好奇心を伸ばす栄養になりますよ!
【オススメ】万華鏡を作るキットも売ってます!!夏休みの工作にもオススメ!↓
https://amzn.to/45n2vTc
(リンク先・・・Amazon
紹介商品・・・DJECO 万華鏡 宇宙 夏休み 自由研究 組み立てキット)
絵本を通して、子どもと遊ぼう!