『きのみのぼうけん』
木の実を拾いに、公園へ行こう!
寒くなってきて、家のまわりの木が、木の実を落とすようになりました。
子どもたちは、そんな木の実が大好きです。
先日も、小学校の校外授業で、長男が近所の公園のまつぼっくりやどんぐりなどの木の実をたくさん拾ってきました。
「落ち葉は学校の工作で使うから、学校に置いてきたけど、まつぼっくりとどんぐりはたくさん持って帰ってきたよ!!」と、弟に見せていました。
どんぐりが主人公の写真絵本!
今回、紹介する絵本は、『きのみのぼうけん』です。
どんぐりの子どもたちが、木の下の世界を見るために冒険に出かけます。
本物の木の実を使った写真絵本です。
どんぐりたちが冒険する風景や、出会う生き物たちも、木の実を組み合わせて作ってあります。
どんぐりたちには目や手足などはつけられていません。
けれど、向きや角度で、「振り返った」「どんどん進んでいる」など、そのどんぐりというキャラクターの気持ちや動きが想像できるから不思議です。
身近な木の実。でも、何の木の実なのかは意外と知らない。
子どもにとって、身近な「どんぐり」や「まつぼっくり」。
絵本には、他にもたくさんの木の実が使われています。
「見たことある!」というものも、「これ、何だろう?」というのもありました。
この絵本を読むと、何の木の実なのかが気になります!
そこで、子どもの「観察する力」や「知りたいという好奇心」を伸ばしてあげましょう!
子どもと一緒に、図鑑やインターネットで調べてみました。
「メタセコイヤの木の実!」「これは、ツバキの実かなぁ?」と、興味津々で探しています。
長男が近所の公園で拾ってきたまつぼっくりにも、色々な種類があることがわかって「このまつぼっくりは、何て言う種類だろう?」パソコンの画面とにらめっこしていました。
身近なものほど、当たり前で通りすぎていってしまいがちですが、絵本はその当たり前を「不思議・知りたい!」に変えてくれるのです。
まつぼっくりの下処理で、楽しい発見を!
我が家は、まつぼっくりで遊ぶ(工作する)のが大好きで、11月になると、毎年、まつぼっくりを拾いに出かけます。
まつぼっくりやどんぐりを拾うとまず、下処理をします。
木の実の中には、虫がいることがあるからです。
①アルミ鍋のうどんを買ってきて、食べたら、そのアルミ鍋を置いておきます。
(最近では100均でも使い捨てアルミ鍋を売っているので、わざわざ、うどんを食べなくても大丈夫です!笑)
②拾ってきた、まつぼっくりやどんぐりを鍋に入れて、まつぼっくりが浸かるくらい水を入れたら火にかけます。
③グツグツしてから10分ほど湯がきます。
(松ヤニの匂いがするので、換気扇はフルパワーでまわしてます!)
④10分たったら、お湯から出して、新聞紙の上で広げます。
⑤陽のあたるところで、何日か乾かします。
まつぼっくりは、最初開いているけれど、水に濡れると閉じる様子を見て、次男はびっくり!
(毎年、まつぼっくり拾いをするので、長男は「しってるよ~」と言ってました)
乾かしていると、数日でまた開いてくるので、その様子を観察するのも楽しいようです。
「開いてきたよー!!」と、毎日、報告してくれました。
まつぼっくりで工作しよう!
このまつぼっくりを、サツマイモのツルで作ったリースにくっつけて、クリスマスリースにします。
【参考:どんどこどん 野菜の葉、これな~んだ!?…↓】
まつぼっくりだけだと寂しいので、リボンやプレゼント風にラッピングした小箱なども、一緒に飾ります。
今年は、この絵本を読んだので、もっと色々な木の実を見つけたくなりました!
木の実って、茶色ばかりだと思っていたのですが、赤いものや、黄色いもの、白や緑もあって、カラフルですね!
今年のクリスマスリースは、木の実で華やかになりそうです!
他にも、まつぼっくりは、クリスマス飾りを作るのにぴったりです!
まつぼっくりにキラキラのモールを巻いて、隙間にビーズやフェルトボールなどをくっつけると、クリスマスツリーができます。
それをペットボトルのキャップの上にのせると、転がらずに飾ることができますよ。
木の実拾いも、学習です!
子どもが大好きな木の実。
その種類の多さに気付き、知りたくなる、この絵本を読んで、色々な公園や山に行ってみましょう!
木の実の種類だけではなく、「その木の実が、どんな木から落ちるのか」「その木の葉っぱはどんな形なのか」など、興味が尽きない「秋の自然」を、全身で楽しむ事ができますよ!
そして、観察したり、調べたりする「理科の基礎」となる力をつけていきましょう!
木の実拾いの注意点!!
私有地(庭や山など)に勝手に入ってはいけないので、注意してください。
また、公園のまつぼっくりが、落ちて汚れるのが嫌なのでしょう。木からもぎ取っている人を見かけましたが、モラル的にやめた方がいいのではないかと感じました。
花壇に植えられた花の、「花びらを取って帰って押し花にしよう!」と言っているのと変わらないような気がして、見ていて嫌な気持ちになりました。
管理している方がいて、剪定などもされている公園のまつぼっくり。
落ちるのを待って、キレイなものを選んで拾うようにしましょう!
子どもは、親の様子を見ています。
子どもが大人になった時に、「それってどうなの?」と思われるようなことは、したくないですね!
絵本を通して、子どもと遊ぼう!学ぼう!