教科になった「道徳の授業」!先生は点数をつけているの??実は、子どものこんなところを見ている!考えを広げ、深められる子どもに!

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『金のおさら』

バーナデット・ワッツ 作
福本 友美子 訳
BL出版

友達のものが、つい欲しくなってしまった女の子のお話。

今回紹介するのは、『金のおさら』というお話です。

主人公のイザベルは、親友のエリーと人形遊びをするのが大好き。

親友の家の、立派な人形のおうちで、仲良く遊んでいました。

人形のおうちの壁には金色のおさらが輝いています。その輝きに釘付けになったイザベルは、つい、ポケットに入れて家に持って帰ってしまいました。

イザベルは、お皿をどうするのでしょうか?

小学校の道徳の授業

道徳の教科書にも出てきそうなお話ですね。

道徳が2018年から『教科』になりました。当初、世間では「教科になるということは、点数化して、適切ではない意見を選ぶと減点されるようになるのでは!?」と噂されていました。

学校現場では「それは無いだろう」というこもは言われていましたが、

「どう評価するのがより良いのだろう」と、色々な文献を読みながら、職員会議などでも、試行錯誤されました。

今、実際学校でされている評価の方法は・・・

教師は、授業中の発言や、友達との意見交流の様子、プリントやノートに書いた考えなどを見たりして評価します。

評価は、ABCなどの点数評価ではなく、子どもの意見の変化や考えの深まりなど、教師が見取ったことを文章で記します。

子どもの考えが、どれだけ変化したり深まったりしても、発言や記述ができていなかったら、周りの人には伝わりません。


伝わらないことは、評価できないので、発言や記述などの方法で、自分の考えを表現できることが大切です。

道徳の授業は2種類のまとめ方がある

実は、道徳の授業のまとめには2種類あります。

オープンエンドとクローズドエンドといいます。

オープンエンドというのは、答えが1つではなく、考えた子どもによって色々な解決方法があって良くて、違う意見を出し合って、子どもたちの考えを広げるような授業です。

例えば、

「引っ越ししてしまう友達と、一番の宝物を交換しよう!と言われて、友達が欲しがったものは、お母さんからの手作りのネックレスでした。どうしますか?」のようなものです。

「お母さんの気持ちを考えたらネックレスは渡せない。2番目の宝物を渡す。」でもいいし、「引っ越ししてしまう友達とは、もうなかなか会えないから、忘れないで欲しいという気持ちを込めてネックレスを渡す。お母さんに、また、新しいネックレスをつくってもらう」でもいいですよね。

このような場合、「こちらが正解!」のように、まとめることはしません。

道徳の授業は、基本的には、オープンエンドが多く、いろいろな意見を出し合って考えを広げたり深めたりします。

もう1つの、クローズドエンドとは、「答えが1つで、揺るぎ無いものである。」と、教える授業です。

クローズドエンドの授業は、例えば『戦争と平和について。』『人権について。』などがあります。

「平和であることが大切」と考えない子どもがいたら、心配ですよね。

クローズドエンドは、「平和な世界になるために世界中で協力することが大切」という一つの結論の向かってまとめます。

自分の考えと人の意見を、比較したり取り入れたりして
考えを深められる力をつけよう!

オープンエンドの授業では、広く、深く、考えられる力が必要です。

評価でも、どれだけ考えを広げたり、深めたり深めたりできたかということに着目します。

そのためにも、『金のおさら』のような絵本を読み、自分の考えを言葉にする力を身につけておく事が大切です。

ぜひ、絵本を読んで、「あなたなら、持って帰ってきてしまったおさらをどうする?」と、子どもの考えを聞いてみてください。

自分の考えを表現し、違う意見を、比較したり取り入れたりしながら考えを深めていける力をつけましょう!

絵本を通して、子どもと学ぼう!

自分の考えを持ち、話し合う練習をするなら、この絵本がオススメ!↓