『かお』
想像する事は楽しい!
大人になると、子どもの頃のように「あの雲、魚みたいだなー」と空を眺めたり、「あの石、ウサギの形をしてるなー」と地面を眺めたりする事は無くなっていきますよね。
でも、ふとした瞬間に「あの家の窓の位置、顔みたいに見えるなぁ」とか、「このマンホール、笑ってるように見える!」と、子どもの頃を思い出したかのように、想像が膨らんで、身の回りのものが別のものに見える事、ありませんか?
そういう瞬間って、ふと笑いが漏れたり、普段の風景を新鮮に感じたりしますよね。
まさに、脳が「想像する事」を喜んでいるようです。
大人に比べて想像する事が多い子どもにとって、好奇心と想像力を刺激してくれる絵本は、ワクワクの源と言えるでしょう。
今回紹介する絵本は、『かお』です。
いろんな素材が、目、鼻、口、眉の位置に置かれていて、どれもおもしろい顔に見えます。
一つ一つは、クッキーだったり、バナナだったり、クレヨンだったりと、どこにでもある「物」なのですが、それが、目、鼻、口、眉の位置に置かれたら、人間の脳は顔と認識してしまうのですよね。
この不思議な現象を、パレイドリア現象と言うそうです。顔だけでなく、雲が魚に見えたり、石がウサギに見えたりすることも、同じパレイドリア現象によるものです。
そんな不思議な現象、大人になったみなさんも、子どもに戻ったつもりで、我が子と一緒に楽しみましょう❗
公園に行って自然を感じよう
公園に行くとたくさん自然に出会えます。
赤い葉っぱはありませんか。
じーっと見つめていると、唇に見えてきます。
砂の地面の上に置いてみましょう。
どんぐりや小石を目の位置に。
木の棒を鼻の位置に。
草を眉の位置に。
顔に見えてきましたね❗
猫じゃらしを鼻と口の間に置くと・・・あっという間に、近所のおじさんにそっくりに!!
大きな石を目の位置に。
眉毛は無しで。
三角小石を鼻の位置に。
草のつるで「ω」の口を鼻のすぐ下に。
細い枝を6本!猫のヒゲ。
かわいい猫の顔の完成!!
完成した顔は写真で残してあげましょう!
もし、持って帰ることができそうな軽い素材ばっかりなら、それを家で画用紙に貼り付けてみましょう。
おもしろいお面ができます。
春の草花のお面。
夏の貝殻のお面。
秋の紅葉のお面。
冬の枯れ葉のお面。
季節を感じながら外で遊んで、拾った材料でちょっとした工作をする。
身の回りにある当たり前の「物」が、ワクワクの材料であることに気づかされます。
表情を読み取る力も身に付けられる
もちろん、家のなかの「物」を組み合わせて遊ぶ事もできます。
簡単に遊ぶなら、積み木を使うといいですよ。
三角や丸、四角を組み合わせて、笑った顔や怒った顔、困った顔など、色々な表情をつくつてみましょう。
子どもに、その表情を真似させてみるのも良いですね。
表情を理解したり、顔に出したりすることは、子どもが他の人とコミュニケーションをとる上で大切なことです。
普段の遊びの中でも表情を作ることや、読み取る力を身に付けられたら良いですね。
絵本を通して、子どもと遊ぼう!学ぼう!