ひらがなや漢字を書いているとすぐに疲れてやめてしまう。集中力がない!?体の使い方の問題かも…!体づくり運動で「勉強の土台」を!

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『かめかめたいそう』

齋藤 槙 さく
福音館書店

字を書き始めたらすぐに疲れてやめてしまう。
そんな時は、どこに力が入っているかを見てみて!!

字の練習を始めたけど、興味が続かず「疲れて」やめてしまう。
せっかく教えようと思ったのに、少しやっただけで遊びに行っちゃった。集中力が無いのかなぁ?

よく聞く悩みです。

字を書くということにつまずく原因はたくさんあります。
一言に「字が書けない」と言っても、どんな理由でつまずいているのかは、一人一人違います。

今日は、「力の入れすぎで疲れてしまう子」の事を紹介しましょう。
我が子が当てはまったら、ぜひ、絵本を読んで一緒に遊んでみてください!

体は中心からできていく

このブログで何度も紹介していますが、人間の体は、『中心』からできていきます。


体の軸ができて、体幹が安定してくると、腕が使えるようになってきます。
腕が動くようになってくると、手首がスムーズに動くようになります。
手首が動くと、初めて指先を細かく動かせるようになるのです。

子どもは、まだまだ成長の途中なので、肩を動かす練習をしている段階で、「字を書くぞ~」と指先や手首の練習をしても、すぐにはできないのです。

子どものなわとびをみたことはありますか?
大人だと、手首で縄を回しますが、子どもは肩から腕をまわすことで、縄を動かそうとしますよね。
あのイメージです!

字を書く練習を始めて、すぐに疲れてしまう子どもは、まだ手首がかたくて「肩で字を書こうとしている」のかもしれません。

子どもの様子をよく観察してみてください。
ヒジや手首、指は動かずに、肩だけを動かして書こうとしていませんか?
その場合、肩にかなりの力が入ってしまい、必要以上の体力を使います。
体の動かし方が不器用な子どもも、うまく体が連動せずに「肩を動かして字を書こうとする」という事があります。
この場合は、字を練習すればするほど疲れや肩こりが起こってしまうのです。

体操をしながら体づくり!

今日、紹介するのは『かめかめたいそう』です。

人気の『ぺんぎんたいそう』の姉妹編です。
『かめかめたいそう』では、亀の真似をしながら体操できます。

亀のように、ハイハイの姿勢で歩く運動は、体幹を鍛え、手首を強くしスムーズに使う練習になります。
「小さい時にハイハイをたくさんさせると良い」と言われているのは、歩くよりも体の色々なパーツを使い、体づくりに良いからです。

この『かめかめたいそう』は福音館書店の公式ホームページに体操の音楽や動画が公開されています。
絵本に載っている体操を楽しむのはもちろん、自分だけの『かめかめたいそう』を作って楽しんでみてください。

例えば、本には載っていませんが、仰向けになってジタバタする動きはどうでしょうか。
肩・ヒジ・手首に力が入っているとぎこちない動きになってしまいます。
腕をぐにゃぐにゃさせながらジタバタするのも、「必要なところに力を入れる・いらない力を抜く」の練習になります。

しっかりとした体をを作ることは、「学びの土台」を作ること!

絵本を読んだ後に、子どもと一緒に、運動しながら腕の発達を促しましょう!
腕が発達したら、字を書いていても疲れない体の使い方ができるようになります。

ひらがながすぐに書けるようになるわけではないので、即効性はありません。
しかし、長い目で見ると、疲れにくい体を作り集中力を身につける事で、学ぶ意欲が上がります。

土台ができていないのに、目の前のすぐにわかる効果を求めるのは、結局はその時だけの結果になってしまいます。
何歳になっても自分から学びたいと思える、「体と頭の土台」を作ってあげましょう!

もし、小学生で字を書くことが難しい子どもで、「0・1・2さい」用の『かめかめたいそう』が幼く感じる場合は、動物の図鑑を使っても良いですよ。
熊と馬では動きやスピードのイメージが違いますよね。
ノシノシ、タッタカ、など、イメージに合わせて四つん這いになって進む遊びをしてみましょう!

字を書くのに悩んだときには、ぜひ、こちらの過去の記事も参考にしてみてください。

※体づくりには、こんな絵本もオススメ!↓

 絵本を通して、子どもと遊ぼう!学ぼう!