『かいものづくし』
ごっこ遊びは学びの宝庫
2022年現在。
コロナが流行して2年がたち、ようやく少しずつ社会が動きだしましたね。
2年間、自粛や自主隔離など、人から離れて「家庭単位」で過ごす事が、たくさんありました。
保育園にも預けられない、学校も休み。
この期間で、世の中の保護者は、頭を悩ませ、工夫しながら過ごしましたね。
エネルギーのあり余った子どもたちのパワーを、どう発散するか。
家で、いちごがりをしたり、夏祭りをしたり。
たくさんの工夫がインターネットで発信されていました。
お買い物ごっこで学ぼう!
我が家も、もちろん同じで、自粛期間は二人の男の子がパワーをもて余して、家の中で過ごしていました。
そこでやってみたのが『おうち駄菓子屋さん』です。
お菓子に値札をつけて、おもちゃのお金を用意したら、さっそくスタート。
子どもたちはノリノリで買いに来ます。
かごのかわりに、空き箱を持たせ、その中に買いたいお菓子を入れます。
小学1年生の長男は自分で、100円になるように計算して品物を選びました。そして100円玉でぴったり支払いました。
3歳の次男は、100円を全て10円玉で渡してやり、40円なら「4」の数字を見て、10円玉を4枚渡す。→次に残りの60円からまた支払う。というように、一つ一つ品物を選ぶごとに会計して支払いしました。
同じ駄菓子屋さんごっこでも、年齢によってそれぞれに合った、『学び』を体験する事ができます。
これは、特別支援学級でも、よく取り組まれています。
特別支援学級には色々な学年の子どもが在籍しています。更に、一人一人、発達のスピードが違うので、同じ活動をしながらそれぞれの課題に挑戦します。
例えば、3つ品物を選ぶ事が課題の子どももいれば、『割り引き』の計算をする子どももいる。というような感じです。その子たちが同じ時間に同じ教室で同じ活動をしながら、それぞれに合った別の課題に取り組んでいます。
これは、年齢の離れた兄弟姉妹の家庭が、ごっこ遊びをする時にも同じ事が言えるのではないでしょうか。
下の子に合わせて遊ぶと、上の子が退屈してしまう。上の子に合わせて遊ぶと、下の子が理解できずに怒りだす。
そんな状態で遊んでも楽しくないですよね。
なので、そういう時には、同じ遊びをするけど、それぞれに合った買い方をさせましょう。
数の大小を理解するのは必須!
ある程度、子どもが成長してくると、『数』に興味が出てきます。
そこで絶対に理解させてあげたいのが、数の大小。
なぜなら、どちらが大きい、小さいがわからなかったら、買い物するときにかなり苦労するからです。
49と50。
9がついてるし、なんとなく49の方が多い!と考えてしまう子どもがいます。
50円で49円のものが買えるかどうか。
それを自分で判断できるようになると、買い物がスムーズにできるようになります。
小学校1年生の遠足。
友達とお菓子を買いにスーパーに行ったけれど、100円でどれだけ買えるかわからなくて買えずに困っている。
そんなことになる前に、家で楽しく遊びながら、『数』の感覚を身に付けられたらいいですね!
今回オススメする絵本は、『かいものづくし』。
商店街のお店を見ていくお話なので、お店の種類がたくさん載っていて、楽しいです。
今はスーパーやショッピングモールなど、1ヶ所で買い物が済んでしまう事が多いですが、商店街のそれぞれのお店にどんなものがあるのかを見るのも学びに繋がります。
私は家で、駄菓子屋さんごっこをしましたが、パン屋さんごっこをしてもいいし、お花屋さんごっこをしてもいいですね。
絵本を通して、子どもと遊ぼう!学ぼう!
数や計算の理解に役立つ絵本はこちらも!↓