「小学校、明日の準備をどれくらい手伝うか」問題! 負担もあるけど、親はチェックした方がいいの??

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時間割を合わせるけれど、入れ忘れが多い!!

保育園では、いつも同じセットを用意しておけば大丈夫でしたが、小学生になると、時間割りを合わせて翌日の準備をしないといけなくなります。

1年生の初めは、時間割りの合わせ方を教えて、一緒に確認しながら持ち物の準備をしていたのではないでしょうか。

しかし、毎日となると、親にとっても負担が大きくなってきますよね。

いったい、いつまで確認すればいいのでしょうか。

ランドセルの重さが問題になってから、学校で教科書を預かるところも増えてきましたね。

それでも、教師をしている時、子どもの忘れ物が多くて、困ったことがありました。

忘れても大丈夫なように、3日前くらいから持ってきて置いておくように言う事もありました。

教師は教師で対策をしているのです。

それでも活動する時に持ち物が揃わない子どももいました。

持ち物が揃わないと、思うように教育活動をすることができなくなります。

教科書を忘れたら「隣の人に見せてもらいましょう」と言うことがありますが、「教科書への書き込み」などの活動は見ているだけになってしまいます。

体操服やリコーダーなどは、誰かに借りる事が難しいので、そうなると何もできずに1時間を過ごすことになります。

図工の材料を忘れた時は、思うように作品が仕上がりません

「忘れ物」は、学習にかなりの弊害が出るのです。

教師として言うのであれば・・・。でも親の本音は・・・。

教師の感覚としては、低学年の間は確認をお願いしたいです。

高学年になると、自分で確認して忘れ物をしないようにする練習も必要になってきます。

けれど、「忘れ物をした!」「こっそりチェックしたけど、忘れ物が多い」ということであれば、やはり毎日確認をした方がいいです。

忘れ物は学習意欲を低下させます。

学習意欲の低下は、学力の低下に繋がります。

勉強の落とし穴は、意外と「忘れ物」のような小さなつまずきから始まって、気づかないうちに深くはまってしまうのです。

一度わからなくなった学習を取り戻すのは、かなりの労力が必要です。

学習は積み重ねなので、1ピース欠けてしまうとその上に更に難しい内容のピースを乗せる事はできないからです。

でも、親としては、毎日の負担になるし、自分で忘れ物のないように、用意をしてくれるようになってほしいですよね!!

そこで、ちょっとした工夫を紹介したいと思います。

学校の移動教室の時に、実際に私が行っていた実践です。

忘れ物をしにくい環境づくりをするのも効果的!

「子どもが明日の用意をした後、親がチェックして、忘れ物があれば注意する方法」では、いくら繰り返しても、忘れ物を減らす事はできません。

それよりも、子どもが自分で確認して、忘れ物をしないように、補助をしてあげましょう!

例えば、「連絡帳には書かないけれど、毎日持っていくものをリストアップして子ども部屋の机に貼っておく。」などは効果的です。

支援学級では、マグネットシートに持ち物を書いて、ホワイトボードに貼っておきます。持ち物を袋に入れたら、裏返してチェックするという方法をとっていました。

給食セットや、ハンカチ、ティッシュ、名札、帽子など、わざわざ連絡帳には書かないけれど忘れてはいけないものは、子どもにもわかりやすいようにリストにしましょう!

子どもが、自分で書くと、より効果的です。
(写真やイラストでリストアップするのも良いですよ!視覚からの情報は脳に入りやすいので、「耳で聞くだけ」や「文字だけ」よりも気づきやすいです。)

あとは、月曜日だけ特別に用意しないといけないものリストもあると良いですよ!

例えば、上靴(毎週持ち帰りの場合。学校によります。)や、給食エプロンなどです。

また、時間割り表をコピーして、そこに持ち物を書き込んでおくのも良いですね!

時間割を合わせるのは、『前日の夜まで』に!!

そして、必ず、前日に時間割りを確認して用意する習慣もつけましょう!

「朝に準備する」は絶対に間に合わなくなるし、急に言われても困る持ち物もあります。

本人の確認だけで忘れ物がなくなるように、親子で考えて工夫しましょう!

『持ち物の用意が自分でできる』ということは、自立への一歩です!

自分で自分の事ができるようになるために、やり方や工夫を伝えてあげてください☀️

忘れ物が多い状態でチェックをすると、取りに行かせるように声かけしたり、入れたかどうかを更に確認したりと、手間も時間もかかります。

けれど、子どもが自分でしっかりと準備をした後、ダブルチェックとしての確認は、サッと済みます。

これだけで親の負担はずいぶん減りますよね!

忘れ物の最終責任は親です。

子どもの自主性を伸ばしつつ、そっとフォローしてあげられる親になりたいですね!