前編では、子どもが「いやっ!」と言う理由の一つとして「やりたいことが他にある時」と、その対処法を紹介しました。
↓(参考:イヤイヤ期に悩むお父さん・お母さんへ。子どもの「いやっ!」には色々な理由が。なぜイヤなのかを探ってみよう!(前編))
後編では、他の理由についても考えていきましょう。
「いやっ!」の理由を考えてみましょう!②
しないといけないのはわかっているけれど、本当にやりたくない時
やりたくない事を「いやっ!」と言っている時は、嫌な気持ちを受け止める言葉をかけてあげましょう!
そして、それをしなかった場合、どんな事が起こるかを伝えましょう。
例えば・・・
注射に行くのが嫌と泣いている場合。
「注射は怖いよね。(←受け止める)
この予防接種をしなかったら、大変な病気になるかもしれないから、頑張ろうね。(←理由を説明する)」
この「受け止め」と「理由を説明すること」をせず「早く行くよ!」「泣いても予防接種しないと仕方ないでしょ!」と言ってしまうと、「自分の気持ちは無視される」というネガティブな感情が植え付けられてしまいます。
「あなたの気持ちはわかってるよ。」と伝える事が大切です。
そのうえで、子どもが納得できるように、理由を伝えるといいですよ。
こだわりがある時
子どもには、大人にとってはよくわからない、こだわりがある時があります。
例えば、この服じゃないと「いやっ!」と言う時。
そのこだわりの理由を聞いたり探ったりしてみましょう。
〇「その服のキャラクターが大好きで、他のを着たくない」
〇「首のところのタグがチクチクして気になる」
〇「素材が苦手で、かゆみが出る」
など、同じ「いやっ!」でも、色々な理由があります。
キャラクターが大好きで、他のを着たくない時は、内側の見えないところにある洗濯表示などが描いてあるタグに、イラストを描いてみましょう。
キャラクターものの服以外でも、「こっそり描いてもらったキャラクター」に納得して着てくれるようになる事もあります。
イラストが苦手・・・という人は、ワッペンを使うのもオススメです。
子どもに確認しながら、納得いく方法を探してみましょう。
首のところのタグは、はずしてしまいましょう!
チクチクすると活動や学習に集中できない事もあります。
面倒ですが、少しの手間で簡単に解決します。
素材は、子どもに合ったものを選ぶしかありません。
子どもが快適に過ごせるように、服も選んであげましょう!
このように、こだわりのポイントを探ることで、解決方法が見えてきます。
子どものこだわりも尊重しながら、折り合いのつくところを決めていけたらいいですね!
自分でやってみたい時
「お母さん、手伝わないで!」という意味で、「いやっ!」と言っている時もあります。
これは、時間があれば、できるだけ自分でさせてあげたいですね!
時間がない時は、一部分だけでもさせてあげるといいですよ。
「靴を自分で履きたい!」なら、「マジックテープを止めるところをお願いね!」と言うと、納得して笑顔で出発できます。
「自分でやってみたい時期だなぁ」と感じたら、「今日はこれを自分でやってみてね!」と、先に目標を伝えておくのもいいかもしれませんね!
「いやっ!」の理由を考えることは、子どもを一人の「人」として見ること
他にも、色々な「いやっ!」があると思います。
「いやっ!」が出てくると、親も子どもも辛くなります。
そんな時こそ、子どもを1人の『人』として見て、理由を聞いたり探ったりしてみてください。
理由を聞くと解決方法を一緒に考えられて、大人も子どもも気持ちよく過ごせるようになると思います!
絵本を読んで、アーチーの気持ちを一緒に考えてみるのもいいかもしれませんね。
絵本を通して、子どもと学ぼう!