『いやっ!』
「イヤイヤ期!?」について考えられる絵本
今回は以前に紹介した「なんで?」と同じ作者のお話です。
「なんで?」の前に発表された絵本で、同じ「アーチー」が主人公です。
アーチーはみんなから、「かわいいね」と言われていました。
しかし、ある日、お気に入りの言葉を覚えました。
それは「いやっ!」
どんな場面でも「いやっ!」と言うのが楽しくて、お父さんにもお母さんにも、先生にもお友達にも、何を言われても「いやっ!」。
けれど、「いやっ!」が原因で、大変なことに・・・
子どもを育てる上で避けて通れない「イヤイヤ期」
私は、初めてこの絵本を読んだとき「え!?気に入ったから「いやっ!」って言ってるの!?」と、驚きました。
アーチーは、お気に入りの言葉として「いやっ!」と言っていたのです。
もしかすると「いやっ!」という言葉を聞いた大人や友達の反応を楽しんでいたのかもしれませんね。
子どもは「わざと相手の嫌がる事を言って、どこまでなら許してもらえるかなぁ~と探る」ということをします。
そういう時って、大人からすると「カチン」とくるような事をわざと言うのですよね。
大人も子どももうまく噛み合わず、イライラしてしまう事が多いと思います。
どこまでなら許してもらえるかな~と探る以外にも、「いやっ!」と言う理由はたくさんあります。
「反抗期かなぁ・・・イライラしてしまう。」そんな時だからこそ、子どもが、どういう気持ちで「いやっ!」と言っているのか考えてみましょう!
「いやっ!」の理由を考えてみましょう!①
やりたいことが他にある時
まず考えられるのは、やりたい事が他にある時です。
子ども自身は「これで遊びたいなぁ」「こっちに行きたいなぁ」と思っているけれど、お母さんは違うことをしなさいって言う時、子どもは「いやっ!」を使います。
お母さんからすると、何時までこれをして・・・と段取りを決めて言っているのに「いやっ!」と言われたら腹が立ちますよね!
例えば、出かける10分前に、「いやっ!積み木で遊びたい!」と言われたとします。
そんな時は、まず、自分の行動を振り返ってみましょう。
大人は予定を確認して、いつまでにこれをして・・・と考えていますが、それを子どもと共有していますか?
子ども視点で考えると、家で遊びたいのに、突然「出かけるよ!用意して!」と言われたと感じているかもしれません。
子どもに、「時計の長い針が◯のところになったら着替えるよ」「タイマーがなったら着替えるよ」など、見通しの持てる予定を伝えるようにしましょう!
大人でも「はい!今からすぐに着替えて!着替えたらすぐに家を出発して!」と言われると、「聞いてないよ・・・💦待って!今、これをしようとしてたのに!!」となりますよね。
そんな気持ちで「いやっ!」を言っているかもしれません。
予定を言っていなくて、「いやっ!」と言われてしまった時は、条件をつけて少しだけさせてあげるか、「後で必ずやろうね!」と約束をしてあげるといいですよ!
子どもの用意ができているなら、「もう少しで出発だから」という事を伝えた上で「タイマーが鳴るまでなら」「積み木全部は出せないけど5個だけなら」などの条件つきでやらせてあげましょう。
ほんの少しでも自分の希望が通ったら、子どもは納得してくれます。
「ダメ!」と言って無理やり連れ出すよりも、親も子どももその後、気持ちよく過ごせますよ。
もしも子どもの用意ができていない場合は、「間に合わなくなってしまうから、帰ってきたら必ず遊ぼう!」と提案します。
それで子どもが納得したなら、帰ってきたら必ず遊ばせてあげてください。
自分の希望が「後ででも通った」とわかると、「後で」の約束が成り立つようになっていきます。
大人は、その場しのぎで「後で」と言ってしまうことがあります。
子どもが、その「「後で」が来ない」と覚えてしてしまうと、「今遊ばないと、もう遊べなくなるじゃん!」と、意地でも遊ぼうとして「いやっ!」と駄々をこねるようになってしまいます。
そうならないように、子どもとの「後で」の約束は叶えてあげましょう!
他の理由や対処法も考えていきましょう!
後編へ続きます→
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