絵本で考える・教える防災!!日頃から親子で話し合っておきたい、地震が起きた時の行動!自分の命を自分で守れるようにしておこう!

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『津波!!命を救った稲むらの火』

小泉八雲 原作 高村忠範文 絵
汐文社

※今回は、トルコ・東日本大震災・阪神淡路大震災の、地震や津波の内容が含まれています。

巨大地震が発生!!防災について考えよう!

トルコでの大地震のニュースが、連日報道され、その被害の大きさがわかってきました。

歴史的な建造物が多く、耐震強度の足りなかった家が倒壊し、下敷きになってしまった人がたくさんいたそうです。

東日本大震災が発生した3月11日も近くなってきたので、防災について考えられる絵本を紹介したいと思います。

今回紹介するのは『津波!!命を救った稲むらの火』です。

国語の教科書にも載っていたことのある絵本なので、話を知っている人もいるかもしれませんね。

江戸時代、和歌山県でのお話です。

海と山に挟まれた狭い土地に小さな村がありました。

その近くの海を見下ろす小さな高台に、大きな家がありました。長者の浜口五兵衛の家です。

その家の庭で、五兵衛は孫と海を眺めていました。

すると、長い、のろい、ふんわりとした揺れの地震が起きたのです。

遠くの地震だったので、誰も驚かず、村では祭りの準備をしていました。

しかし五兵衛は違いました。海を見て、違和感を感じたのです。

五兵衛は、孫に松明を持ってこさせ、大切に育てた稲穂に火をつけ始めました。

高台の火を見た村の人々は・・・

地震!!建物の倒壊だけではない!津波からも命を守ろう!

トルコや阪神大震災では、建物の倒壊が人々の命を奪ってしまいました。

しかし、地震で怖いのは倒壊だけではありません。

東日本大震災では、津波が人々の生活を飲み込んでしまいました。

あれから12年がたとうとしているのが嘘のようです。

この絵本のお話は実在の人物とエピソードを元に作られたものです。

今では、テレビやスマートフォンなどで津波情報がすぐに伝えられて、避難できるようになっていますが、この絵本のお話はテレビもラジオも携帯電話もない江戸時代です。

五兵衛は、大切に育てた稲穂に火をつけて、危険を知らせる鐘を鳴らし、人々を高台に集めました。

村の人々も、火事だと思い、「早く火を消さないと!」と、何も持たずに、全員が高台にまで登ってきたから津波にのまれずに助かりました。

命よりも大切なものはない!家族の命を守ろう!

地震が起きた時、非常の時、私たちはつい、家の大切なものを持って出たくなります。

けれど、一刻を争う時に、ゆっくり家の中を探している場合ではありません。

命よりも大切なものはありません。

普段から、大切なものや避難袋などを取りやすい状態にしておくといいですね。

そうした準備されたものを掴んで逃げるくらいの時間はあるかもしれません。

誰が何を持って逃げるのか、普段から話し合っておくことと、備えておくことが大切です。

子どもにも伝えておくと、いざというときに子どもの命を助けることになるかもしれません。

家族全員が把握している状態にしましょう!

備えあれば患いなし!
絵本を読んで、子どもと意識を高めておこう!

地震が起きた時、揺れや倒壊だけでなく、津波からも逃げて命を守る事ができるように、意識を高めておいて欲しいです。

特に、南海トラフ地震では津波の大きな被害が予想されています。

他人事だと思わず、備えておけば、いざというときにスムーズに、命を守る行動をとることができますよ。

絵本を通して、子どもと備えよう!