私たちが豊かに暮らせるのは、先人の知恵と工夫のおかげ!日常の「当たり前」が、これまでに どんな変化を遂げてきたのかを知ることができる知識絵本!

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『はじまりはいつ?今につながるくらしと文化』

幸運社 編著
汐文社

好奇心を刺激される!雑学博士になれそうな一冊!

表紙を見て「これは絶対面白い!」と思って、すぐに手に取りました。

実際読んでみるととても興味深く、好奇心を刺激されました

今回、紹介するのは『はじまりはいつ?今につながるくらしと文化 生活 ファストフードは江戸時代から』です。

普段の生活の中で、今では当たり前にあるものが、いつの時代から使われていて、どんな変化を遂げてきたのかということがわかります。

朝、起きて、朝ごはんを食べ、トイレへ行き、掃除をして、料理をして、昼ごはんや晩御飯を食べ、お風呂に入って、枕を使って眠る。

当たり前だと思っている生活の便利な道具は、いったい、いつの時代にできたの?

最近ブームの「かき氷」。

実は平安時代から食べられていた!?
冷凍庫がないのに氷をどうやって保管していたの!?

子どもの好奇心を刺激して、知る楽しさを味わえる絵本です。

歴史の基礎的な知識が必要なので、小学校高学年になってからの方が、より楽しめる一冊ではないかと思います。

私たちの代わりに働いてくれる家電

わたしたちの身の回りには、便利なものが溢れていますよね。

ボタン1つでご飯が炊ける炊飯器。

清潔な状態が保てるトイレ。

わざわざ火を起こさなくても沸くお風呂。

本当に、今の時代に生まれて良かったと思います。

冬の洗濯なんて、私、耐えられないと思います。

例えばこんな例も!大人でも「へぇ~!!」と唸る内容!

私が小学生になる前くらいまで、田舎の祖父母の家は汲み取り式のぼっとん便所でした。

皆さんは汲み取り式のトイレ、使ったことありますか?

まだ小さかった私は、落ちないか不安で、いつも誰かに、トイレへついてきてもらっていました。

トイレットペーパーも、いつものではなくて、「便所紙」と呼ばれる、ペーパータオルをガサガサにしたような紙で拭くもので、とっても苦手でした。

そんな記憶があるから、日本は昔からずっと汲み取り式のトイレだと思っていたのですが、この絵本を見ると、逆に大昔は水洗トイレだったことがわかりました!

今のように下水に流すのではなく、小川に足が置ける板をかけて、川に直接、用を足すタイプだったようです。

汲み取り式になったのは、「肥溜め」という言葉からもわかるように、畑の肥料にするためで、鎌倉時代になってからだそうですよ!

この1つの例を見てもわかるように、私たち大人でも「へぇ~‼️」と感じるような内容がたくさんあります。

歴史と言えば、『武将』や『幕府』などが思い浮かびます。

けれど、身の回りのものから『歴史』を考えてみると、『武将』や『幕府』などとはまた違った、「庶民の暮らしが今の私たちの生活に繋がっていること」を感じられるのではないでしょうか。

絵本で終わらずに、実際に見て触れて欲しい!!
歴史博物館や民族博物館へ行ってみよう!

この絵本はシリーズで、3冊が発行されています。

どの巻も、興味深く読めると思うので、ぜひ、親子で楽しんでみてください。

そして、もし、子どもが興味を持ったら、歴史博物館や民族博物館など、昔の人々の暮らしのわかる博物館へ、足を運んでみてはいかがでしょうか。

子どもの知りたい気持ちを刺激してくれる絵本との出会いが、更に子どもの知識やワクワクを引き出し、広げてくれると思いますよ!

絵本を通して、子どもと学ぼう!