前回、不登校の時に「必要だったこと」を紹介しました。↓
今回は、不登校で時間のある時だからこそ「しておけばよかったこと」を紹介したいと思います。
不登校の時、しておけばよかったなと思うこと。
不登校時、沈んでいた時は、平日はとにかく時間があって、嫌なことが頭に浮かんできたり、将来を考えるとしんどい気持ちになってしまったりしていました。
結局、私は、高校で「苦手な状況」に置かれていたから、不登校になったのだと、今ならよくわかります。
当時は周りに不登校の人なんていなかったから、自分でなんとかするしかなかったのですが、今、当時の自分にアドバイスできるなら、絶対にこれだけはしておいた方が良いと言いたいです。
『しておけば良かったこと』
誰にでも得意・不得意はある!
自分の不得意な面を知ることで、得意を伸ばせる!
・自分の得意・不得意を明確にすること
私は、一度にたくさんの人と関係を作るのが苦手です。そのことに気づいていなかったことが、失敗でした。
高校時代、仲の良い友達を作るというよりも、グループの中の一人という感じだったので、安心してずっと一緒にいられる友達ができませんでした。
グループの友達と仲が悪かったわけではないし、休みがちになったらみんな心配してくれましたが、1対1で深い関係を好む自分には、グループづきあいは不安定で、しんどくなってしまいました。
不登校の間は、どうして学校に馴染めなかったのか分からず、その後の大学ではすんなりと親友ができたので、まだ自分の得意・不得意には気づきませんでした。
教師になり、通常学級の担任をしている時にも、どこかモヤモヤした気持ちを感じながら仕事をしていました。
特別支援学級の担任となり、子ども一人一人と密に関わる仕事についてからは、自分らしく働く事ができました。
もっと早く、自分の得意・不得意を知っておけば・・・と感じました。
自信を無くしている不登校時代の私にとって、不得意に目を向けるのはキツかったかもしれません。
けれど、不得意を知るからこそ、得意なところをもっと伸ばせたり、不得意な部分をフォローしてもらえるように頼めたりします。
もう少し早くから、自分のマイナスな面とも向き合えていたら・・・と感じました。
もっと世間を知っておけば・・・! 一本の道しか知らない危うさ。
・仕事とお金についての勉強
「お金の勉強」は、「とにかく仕事をして、貯金しておけば大丈夫!」くらいしか考えてなかったので、今、勉強中です。
「仕事観」も、「初任で勤めたところで定年まで働く!」と思っていたので、教師を辞める決断をするのに、また、葛藤と挫折を感じました。
「定年まで働けない自分はダメな奴」と感じていましたが、今は転職・副業をする人がとても多いです。
「仕事観」「お金に関する知識」の固定観念によって、自信をなくしたり自己嫌悪に陥ったりしていたので、不登校時代にいろいろな知識や考え方に触れることができていたら、もっと自分の選択に自信を持てていたのではないかと思います。
他人からの評価ばかり気にしていたら、自分らしく生きられない!
・他人からの評価を気にするデメリットを知ること
そして、最後の「他人からの評価を気にするデメリットを知ること」は、今でも課題です。
人から良く見られたい意識が強くて、自分の考えを言えなかったり、不安が前面に出て、結局相手を嫌な気持ちにさせてしまうような行動をとってしまっていたし、今でもなかなか直りません。
時間のあった不登校時代に、もっと「他人からの評価を気にしなくても、自分は自分!」と、吹っ切れるように意識を変えられていたら、もう少し生きやすかったかも!と思います。
今でも「まだまだ」なところはたくさんあるけれど・・・
でも、気づいたときがチャンスですよね!
こんな私ですが、大切な人たちに囲まれて、楽しく生活しています。
不登校について理解してくれる人や、それごと受け入れてくれる人に囲まれていると、自分で自分を許せて、そして進めるようになります。
「学校どうするの!?」
「何で行けないの!?」
親も不安でいろいろと言いたくなると思いますが、
嫌な気持ちの原因やその対策方法が、はっきりと分からないから子ども自身も悩んでいるのだと思います。
親としても、いつまでも続くトンネルの中にいるような感じだと思います。
子どもの手を引っ張って、トンネルから抜け出せたらいいのですが、それは難しいです。
子どもが自分から歩きだせるように、手を握って勇気づけてあげてください。
一緒にテレビを見たりゲームをしたりしてもいいと思いますよ。
不登校の子どもと、一緒にその不登校の時間すらも楽しむくらいの気持ちで、見守ってみると、子どもも気持ちが楽になります。
親が前を歩いて道しるべになるのではなく、子どもが自分で進みだすためのサポーターとして、一緒に隣を歩いてあげてください。
そして、子どもの力を信じてみてください。