生後二か月でヒトパレコウイルスに感染
皆さんは、ヒトパレコウイルスって聞いたことありますか?
ヒトメタニューモウイルスやRSウイルスなら聞いたことあるけど・・・と、よく言われるのですが、どうやら別のウイルスのようです。
次男がヒトパレコウイルスに感染し、入院した時の闘病記です。
ヒトパレコウイルスに感染した赤ちゃんの情報が少なく、不安な毎日だったので
次男の症状と経過を読んで、少しでも参考にしてもらえたらと思います。
(私は、医療や薬のことは解りません。なので、体験談として読んでもらえたらと思います。)
早朝のうなり声
次男、生後2か月。まだまだ夜中に授乳をして、母の私も寝不足で頭がボーーーっとしていた
時期でしたが、違和感で目が覚めました。
「うーーーーー。うーーーーー。うーーーーーー。」
呼吸と同じくらいの速さで、うなり声が聞こえました。
「何事っ!?」と思い、声のする方向を見ると、次男が体に力が入らないような感じで
ぐったりしていました。慌てて抱き上げると、服の上からでも分かるような高熱・・・。
「生まれて何か月かは、熱って出にくいんじゃなかったっけ!?」
そう考えると、一大事であることは、寝起きの頭でもすぐに理解できました。
「救急車を呼んでください」
「これは・・・ヤバいかも。」
体温を測ると38度9分。
直感的に、すぐにアクションを起こさないとマズイと思い
【こども医療でんわ相談 ♯8000】に電話しました。
時間は6時30分。
電話がつながり、生後2か月の子どもが、38度9分で、しんどくてうなっている
ということを伝えました。
すると、
「まだ、病院が開いていないので、開くまで待っていて何かあってはいけない。その月齢で高熱は心配だから、すぐに救急車を呼ぶように」と言われました。
人生で初めての救急要請です。
電話をかけている間も、次男のうなり声は止まらず、たまにブルブル震えていました。
体は熱いのに手足は冷たくなっています。
主人はもう仕事に出た後だったので、近くに住む祖母に来てもらって長男を預け
次男と二人、救急車に乗り込みました。
検査の嵐
市民病院に搬送された次男。
「手足にチアノーゼ(血液中の酸素が不足して、手足や唇が青紫に変化した状態)が
起こっている」と言われ、いろいろな検査をすることを伝えられました。
血液検査、血圧、血中酸素濃度・・・
まだ、予防接種もそんなに受けていない状態なので、「何か大変な感染症や病気だったら・・・。」という不安が、頭の中でぐるぐるしていました。
救急の小児科の先生が処置室から出てきて
「一通り考えられるウイルスの検査キットを使って検査してみたのですが、どれも陰性なんです。」と。
それを聞いた瞬間、「普通の風邪とか、簡単に治るものではないのかもしれない。」
という最悪の考えが浮かびました。
そこに更に追い打ちをかけて
「髄膜炎の検査をしようと思います。万が一、髄膜炎で治療が遅れた場合は、難聴になる可能性があります。」
と言われました。
渡された検査内容の用紙を見ると
【髄膜炎の検査には、リスクがあります。髄液をとって検査をするので合併症が起こることも
あります】
と書いてあり、血の気が引きました。
主人には細かく連絡を入れていたのですが、これは一人では決断できないと思い、電話で話し合いました。
「髄膜炎だった時は難聴のリスク。でも、髄膜炎じゃないかもしれないのに、検査したことで合併症が起こったら・・・・。髄液を採るなんて、それだけでもすごく痛そうで可哀そう・・・・」
その間も検査室から、ずっと次男の泣き声が聞こえていて、判断を鈍らせます。
話し合いの結果、万が一、髄膜炎だった時を考えると、きちんと検査してもらおう。ということになりました。
不安がる私を見て、先生が「検査するうえでのリスクを減らすため、事前にCTなどを撮ってからするので、後遺症が残るほどの合併症が起こることはないようにします。」と言って下さり、少し安心して次男を預けられました。
急な入院
髄膜炎の検査は、すぐに結果が出ないので、細菌感染していた場合を考えて、抗生物質の点滴を受けることになりました。
高熱に加え、血圧も安定しないので、入院が決定。
長男を保育園に預けてくれた母に連絡を取り、至急必要なものを買ってきてもらうことに。
実は、授乳も搾乳もできず、母乳が溜まって溜まって激痛だったので、替えの母乳パッドと搾乳用のタオルを頼みました・・・・。息子が大変なのに、こんな時でも母乳は出るんだなぁと、何だか感心してしまったのを覚えています・・・。
☆今まで、直接母乳をあてていたので、搾乳機を使ったことがなかったのですが、翌日、手動の搾乳機を購入しました。
乳児が入院する場合、検査などで授乳の時間がずれて母乳が溜まり、乳腺炎になってしまうことがあります!!
搾乳機は必須アイテムでした!
退院してからも、人に預ける時や、授乳のタイミングがずれた時など、重宝しましたよ。
入院手続きを済ませ、ベッドに移っても、次男はうなっていました。
主人に、入院に必要なものを連絡して、家からもってきてもらいました。
そして、やっと緊張が解けた私は、号泣。
昨日までは元気でごくごく母乳を飲んでいた子が、まさか次の日には、こんなにたくさんの点滴に繋がれてうなっているなんて・・・・。
そして、
怒涛の入院生活が始まるのでした。→2へ続く。
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