行事を楽しもう!
12月22日は冬至でしたね。
一年で一番、昼が短く夜が長くなる日です。
この日は、カボチャを食べて、柚子湯に入るという昔からの伝統があります。
我が家もカボチャを食べて、柚子湯に入り、厄除け・無病息災を祈願しました。
皆さんは、冬至の日、カボチャを食べ、柚子湯に入りましたか。
日本には年中行事というものがたくさんあります。
イースターやハロウィン、クリスマスなど、海外からの文化も行事と数えるなら、毎月1~2つずつくらいあるのではないでしょうか。
そんな行事、全てを完璧にするのは難しいですが、できるものはできる範囲で生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
行事で季節を感じよう!
行事というのは、その季節の魅力を感じられる良い機会です。
今、スーパーには、季節を問わず、色々な野菜が並んでいます。
「白菜の旬、大根の旬」といわれても、いつでも買えるからわからないという人もいるかもしれませんね。
カボチャを食べなくても、柚子湯に入らなくても、冬至の日は終わります。
けれど、「いつもと違う、その季節らしさを感じる行事」があれば、その四季折々の旬のものを楽しめるのではないかと思います。
伝統行事には、昔の人の知恵と願いが込められている。
ここで、あれ?と思った人もいるのではないでしょうか。
実はカボチャは夏が旬の野菜です。
夏にカボチャを食べるのが旬を感じることになるのであって、「冬に食べるのは違うのでは?」と思いますよね。
しかし、そこには「行事を楽しむ」の、もう1つのメリットがあるのです。
それは、「先人(昔の人)の知恵を知ること」です。
昔は、ビニールハウスでの栽培などがなく、自然にその時期に採れる野菜を食べて生活していました。
また、他の地域から簡単に輸送することもできなかったので、「冬に、南の地域で採れた、夏の野菜を食べる」という、今では当たり前のことはできませんでした。
冬は、寒さで採れる食べ物が減ってしまいます。
また栄養も偏りがちになってしまっていたそうです。
そこで、長期保存できて、栄養も補える、カボチャを冬の時期に食べるようになったそうです。
夏にとったカボチャを大切にこの日まで保存しておいたのですね。
昔の冬至は、本当に、健康に冬を越すための大切な祈願(=栄養補給)の日だったのです。
今の時代ではいつでも色々な食べ物を食べられますが、そういった歴史や、昔の人の工夫を知ることで、改めて栄養について考えたり、今の恵まれた環境に感謝する気持ちを持つことができるのではないでしょうか。
保育園や学校の給食では、食育の一環として、季節を感じるメニューや、行事にちなんだメニューが出ます。
子どもと一緒に献立表を眺めて、給食の「行事メニュー」について話すのも、家庭でできる食育の一つだと思います。
毎月もらってくる献立表も、上手に育児に活用してみてください☆
新しい一年がスタートします!意識して行事を楽しんでみては?
もうすぐ1月1日、元旦です。
一年のスタートを飾る日です。
この一年、少し意識して、年中行事を生活に取り入れてみませんか。
その由来や意味を知ることが、平坦な生活に彩りを添えてくれます。
そして、季節を感じながら、一日一日を大切に生活していけるような、一年になればいいなと思います。
子どもと一緒に楽しんだ行事は、子どもが大人になった時にも、心の中でずっと大切な思い出として残ってくれる事でしょう。
『よりみち絵本だな』では、季節の行事や、それに関係する絵本をこれからも紹介していきます。
来年も、また、遊びに来てもらえたら嬉しいです!
子どもと一緒に、行事を楽しもう!