赤ちゃん用の絵本だと思って片づけてしまったらもったいない!お手伝い大好きな子どもに変身させてくれる一冊。

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『がたんごとん がたんごとん』

安西水丸さく
福音館書店

今日、オススメする絵本は、『がたんごとん がたんごとん』です。

この絵本、あかちゃんの絵本として有名ですが、今回は少し成長した3歳~4歳くらいの子どもと一緒に読む方法を紹介します!

絵本の主人公は、黒い汽車。
一生懸命な顔で、「がたんごとん がたんごとん」と進んでいくと、「のせてくださーい」と、哺乳瓶やコップ・スプーン、食べ物、猫やねずみまで乗ってきます。
最後は終点のテーブルの上でみんなが降りて、食事の用意ができました!
猫とねずみと一緒に女の子がイスに座っています。「がたんごとん さようなら」と、汽車は行ってしまいました。

わかりやすいシンプルな内容で、0歳から読み聞かせできる良い絵本です。
子どもが小さい頃に読み聞かせをしたことがある人も多いのではないでしょうか。

子どもが3歳頃になり、「0歳~1歳で何度も読んだから、もう読まないかな。」と本棚の奥に片付けてしまっている人がいたら、とてももったいない!

3歳~4歳くらいになると、ひらがなを読むことに興味が出てくる年齢です。

『でんしゃ くるかな』でも紹介しましたが、私は、絵本の対象年齢は気にしません。目の前の子どもにぴったりになるように、工夫をしたら良いと思っています。

なので、赤ちゃんの頃は「読み聞かせしてもらう」だった絵本を「自分で読む」という課題に変えましょう。
そうすると、赤ちゃん用の絵本だからとしまってしまうのではなく、いつまでも活躍させられると思うのです。

ひらがなの濁音の練習に!

今回の『がたんごとん がたんごとん』の良いところは、ひらがなの清音がある程度読めるようになった後、濁点がついた文字(『が・ぎ・ぐ・げ・ご』など)を理解するのに役立つところです。

何度も何度も繰り返し出てくる「がたんごとん」の文字。
「かたんことん」なら読めるけれど、点々がついていて音も違う。「か」に点々がついたら、「が」になるのか!!
子どもがそこに気づけたら、この絵本を3歳~4歳で読むことの効果を実感できるのではないでしょうか!
そこから広げて、「他の文字に濁点がついたら、どんな発音になるのか。」ということや、「あ行」や「な行」のように濁点がつかない文字もあることを教えてあげましょう!
不思議に感じて、あいうえお表をじっくり眺める様子が見られるかもしれませんね。

楽しみながらお手伝いできる子になる声かけ。

また、絵本では、汽車がコップやスプーンなどを運んで、テーブルの上に食事の用意ができます。
なので、汽車になって食事の準備や後片付けを手伝ってもらいましょう!

「がたんごとん がたんごとん のせてくださーい。って○○ちゃんのスプーンが言ってるよ。テーブル駅までのせてあげて~。」と声かけすると、「手伝って~。運んで~。」と言うよりも、すんなり手伝ってくれます

これは他の場面でも応用できて、「がたんごとん がたんごとん のせてくださーい。ってつみ木が言ってるよ!おもちゃ箱駅までのせてあげてね。」と言うと、お片付けも楽しみながらできるようになります。

イライラしながら「片付けなさい!!」と言わなくても済む方法の一つとして、知っていることで、お父さん・お母さんの気持ちが楽になるのではないでしょうか。

0歳からの読み聞かせにはもちろん、濁点の学習やお手伝いなどにも活かせて、長い期間楽しめる、『がたんごとん がたんごとん』。

シンプルで、文字も少ないのですが、だからこそ長く楽しめる良い絵本です。

ぜひ、子どもと一緒に読んで、思い出の一冊にしてください。

絵本を通して、子どもと遊ぼう!学ぼう!

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