未来を作る子どもたちのために、親の私たちがしてあげられること。「選挙」について興味を持てるような、関わりをしていこう!!

子どもと遊ぼう/絵本だな///////////////
  1. ホーム
  2. 子どもと遊ぼう
  3. 未来を作る子どもたちのために、親の私たちがしてあげられること。「選挙」について興味を持てるような、関わりをしていこう!!

『どうぶつせんきょ』

アンドレ・ホドリゲス 作
ラリッサ・ヒベイロ 作
パウラ・デスグアウド 作
ペドロ・マルクン 作
木下 眞穂 訳
林 大介 監修
ほるぷ出版

選挙で投票できる年齢が引き下げられたからこそ

選挙で投票する権利が18歳からとなって、もう6年がたとうとしています。(2022年現在)

18歳で投票するにあたり、子どもの頃から、社会の仕組みについて考える事が、より大切になってきています。

今回紹介するのは、『どうぶつせんきょ』です。

この絵本は、4歳~11歳の子どもたちが実際に集まって、話し合い、そして選挙をして作られたお話です。

森の王さまのライオンが、川の水の流れを変えて、自分の巣穴の前にプールを作りました。

どうぶつたちは、がまんの限界。

デモをしますが効果は無し。

そこで、新しい代表を決める選挙をすることにしました

立候補したのは4匹のどうぶつたち

さあ、誰が森の代表に選ばれるのでしょうか。

絵本を使って、選挙について考えてみよう!
あなたなら、どのどうぶつに投票しますか?

この絵本を読むとき、どうぶつ選挙の結果をみる前に、ぜひ、子どもに「どのどうぶつに投票したいか」を聞いてみてください。

そのどうぶつを選んだ理由も、話せるといいですね

絵本では、選挙の結果が描いてあります。

けれど、そのどうぶつが選ばれるのが『絶対』だったというわけではありません。

実際に子どもたちが集まって投票した結果なので、他のどうぶつが選ばれる可能性もあったそうです。

大切なのは、なぜそのどうぶつに、1票を入れたいと思ったのか『理由を説明できる』ことだと思います。

理由を説明するには、自分の考えを持つ必要があります。

自分の考えと、候補者の考えを比べて、より近い人に代表となってもらうために投票するのが、選挙の仕組みだからです。

子どもの社会でも「選挙」をするけれど・・・。

子どもたちは、小学生になると、実際にクラスの学級代表を投票で決めたり、児童会の代表を選んだりします。

これは、『選挙の練習』のようなものですね!

小学生の頃は、「◯◯くんは足が速いから、1票入れよう」とか「普段から仲良しだから」「字がきれいだから」など、立候補するときの公約とは別の理由で選ばれることも多いです。

しかし、中学生・高校生になると、実際に、「自分たちの生活を変えてくれる!」「楽しくなりそう!」と思える人に投票するようになっていきます。

そういった、「自分の意思表示の1票を投票すること」で代表を決める経験を、『子どもたちの社会』の中でたくさん積んでおく事が、日本の未来に繋がっていくと思います。

ところで、みなさんは投票に行っていますか?

みなさんは、選挙の時に、投票に行っていますか。

子どもに、その姿を見せていますか。

「選挙」と聞くと「自分一人くらい投票しなくても、どうせ日本の政治は変わらない」と思ってしまう人もいると思います。

大学を卒業するまでの私は、政治や選挙に興味を持てずにいました。

「候補者の考えなど、あんまり知らないけれど、今の代表で困ってないし、とりあえず投票しておけばいいかな。」と安易に考えていました。

けれど、結婚し、親元を離れると、「社会の問題は自分たちの生活に直接影響がある事が多い」ということに気づきました。

最近では、インターネットで、どの政党の考えに近いのかを診断するサイトや、候補者の考えを聞ける動画配信などもあり、昔に比べると、投票へのハードルが下がっているような感じがします。

そういった、便利なものをどんどん利用しましょう!

そして、親が毎回、投票に行っている姿を、子どもに見せてあげてください。

それが、子どもにとって一番の『選挙への興味付け』になるのです。

子どもはまだ、選挙には行けません。

けれど、「自分の考えを持つ練習」をすることはできます。

例えば「今日は〇〇に行くよ!」だと、子どもに考える余地はありませんが、「今日はどこに行きたい?」と聞くと、子どもは自分の意見を言う必要が出てきます。

その理由を説明したり、意見が違う人と話し合ったりすることが、「自分の考えを持つ」練習になるのです。

子どもの頃から、自分の考えを持って、表現することが、将来の「社会への参加」に繋がっていくのです。

子どもたちがみんなでクラスを作っていくように、私たち大人も、みんなで地域を、日本を、より良くしていきたいですね。

子どもが成長し、政治へ参加できるようになったとき、「自分の考えを持って、その1票を使える人」になれるよう、小さい頃から興味付けをしてあげてくださいね。

絵本を通して、子どもと学ぼう!