謎のでっぱり
次男が一歳の夏。
あまりたくさんのご飯を食べられない、少食の次男は、夏の暑さにやられて痩せていました。
顔もほっそりとして、子どもらしいぽちゃぽちゃっとしたお肉が無くなってしまうと、眉毛のところに、謎のでっぱりが現れました。
直径5ミリくらいのでっぱりで、クリクリした感じはしますが、色はまわりと変わらず。皮膚の下に、何か丸いものがあるような感じでした。
元々の骨格かなぁ?
押しても痛いとは言わないし、あまり気にしていなかったのですが、出会う人、出会う人に「虫刺され?」とか「ここ、どうしたの?」と言われるようになりました。
その時は「元々の骨格ですかね~?」って、笑って答えていました。
でも、やっぱり気にはなっていて、眼科に行った時に、「ここにポコッとでっぱりがあるんですが、視力に影響が出るようなものではないですか?」などの確認はしていました。
眼科の先生は、「皮膚科か整形外科へ行ったらわかるかもしれない」と言われていましたが、コロナ禍の初期の頃で、外出も自粛するような時期ということもあり、皮膚科や整形外科には行きませんでした。
リンパの腫れが気になって・・・
2歳になる前の春のある日、耳の後ろのリンパの腫れが気になって小児科へ行きました。
確かに、首の後ろや耳のあたりが腫れている感じがします。
リンパの腫れは、前日の耳掃除とアトピー性皮膚炎の悪化で耳の中に炎症がおこって、リンパが腫れたのではないかということでした。
「腫れといえば・・・」と、ついでに、例の謎のでっぱりについても聞いてみることにしました。
「ここもポコッと腫れているのですが、何でしょう?」
と聞くと、先生が見てくれました。
「あー。これは、もしかすると良性の腫瘍かもしれないね。来週、もう一度来てもらってリンパの様子を見た時に、必要なら市民病院へ紹介状を書きます」と言われました。
「良性の腫瘍?・・・腫瘍!?」
腫瘍と聞いて、ドキドキです。
良性の腫瘍と言われて・・・
一週間後、再診を受けてみると、リンパの腫れはマシになっていたけれど、眉のでっぱりは、やはり変化無しでした。
結果、市民病院に行って、みてもらうことになりました。
そのまま、小児科から直接、市民病院に行ってみてもらうと、「リンパの腫れは問題ないけれど、眉毛のところの腫れは、たぶん良性の腫瘍だと思います。念のため、リンパと眉の腫瘍のMRIを撮りましょう」と言われました。
一か月後にMRIを撮る予約をして、その日は家に帰りました。
腫瘍と聞いてから、インターネットでたくさん情報を集めました。
どうやら『デルモイドシスト』という名前だということ。
まだお腹の中にいる胎児の頃に、皮膚の形成をしている段階で、表面の皮膚が奥にめり込んでしまい腫瘍となってしまったもので、手術をしないと取り除けないことなどがわかりました。
デルモイドシスト闘病記2へ続く→