『でんしゃ くるかな?』
「ひらがなが読めないんだけれど、どうしたら読めるようになるのかな。」
今回は、ママ友からの相談を紹介します。
「実は、私の子どもは絵本の読み聞かせを聞くのは好きなんだけど、全然自分で読もうとしないから困ってるの。まだ、ひらがなが読めなくて・・・」
そのお母さんは、毎日、寝る前に子どもに読み聞かせをしているそうです。
忙しいのに、毎日読み聞かせしている。
それだけで充分すごい。
働きながら子育てをしている時の忙しさったら、本当に、息をつく暇もありませんよね。
お風呂にひらがな表を貼って
お風呂の時間も有効活用。
自分の名前から覚えてくれたら・・・
と考え、自分の名前は読めるようになったけど、そこからどう進めていいのかわからない。
子どもの成長ってそれぞれだし、焦らなくてもいいと思うけど、周りが読めるようになってくると焦りますよね。
お母さんは、時間が無い中で何とか覚えて欲しいと頑張ってる。
でも、子どもは「別に読めなくても、お母さんが読んでくれるからいい」と、ひらがなを覚える気が無い。
「それでも何とか、ひらがなを覚えて欲しい!」
そこで、オススメなのが『くりかえし絵本』
絵本って、同じ言葉を何度も繰り返すものが多いですよね。リズミカルで、その絵本の中心になるような言葉が何度も出てきます。
そういう言葉を、特にゆっくり読みながら、ひらがなを指で押さえながら読み聞かせするのがオススメです。
読み聞かせの分、少し早めにお布団に入って、最初の1冊だけ、子どもと一緒に読みましょう!
ふみきりの絵本だったら「かんかんかん」
お姫さまの横に「きらきら」
その部分だけ子どもに読ませたら、2文字でも「読めた感」を得られて、ひらがなを読むことへの抵抗が減りますよ。
そうしたら、少しずつ広げていってあげましょう。
例えば、
こどものとも0、1、2
きくち ちき作
でんしゃくるかな 福音館書店
だと、「くるかな くるかな」「きたー」
という言葉がたくさん出てきます。
これを何度も読んでいたら
く、る、か、な、き、た
もう6文字覚えてしまいますよね!
最初は、文字と音が一致していなかったり、音だけ覚えて読んでいる風だったりしますが、くりかえしのパワーってすごいですよ。
何回か読んでいるうちに、文字と音が一致してきます。
それに、最初は一部分から、「この部分だけ読んでね。」と、子どもに任せてみましょう。
「読めたよ!」という自信に繋がります。
自信がつくと、他のところも読んでみたくなりますよね。
読めたら、たくさん誉めてあげましょう!
子どもの好きなジャンルを選び、同じ言葉が何度も出てくる絵本を、くりかえし指差しながら読む事で、知っているひらがなを増やしていくのはどうでしょうか。
そして、たくさん誉めることで、自信をつけてあげましょう。
その自信が、ひらがなへの興味に繋がります。
対象年齢は『参考程度』に。
今回、紹介した『でんしゃ くるかな』は、0.1.2歳が対象の絵本です。
私は、絵本の対象年齢は、あまり参考にしません。
対象年齢が少し上の難しい絵本でも、聞いている本人が楽しそうならどんどん読み聞かせします。
逆に、対象年齢が下の簡単な絵本でも、紹介したように、工夫次第で「今、自分で読むのにぴったり!!」ということがあるからです。
絵本の『〇歳におすすめ』というのは、あくまでも『参考』です。
目の前の我が子が興味を示す本を工夫して読むことで、その幅はいくらでも広がると思っています。
ひらがなを覚える方法は、ほかにもたくさんあります。
子どもによって合う合わないがあるので、覚える方法の1つとして試してみて欲しいです。
他にも、こんな絵本も紹介中!↓
絵本を通して子どもと学ぼう!