『ビーズくん』
ビーズをつまんで、穴にひもを通す活動は、指先の器用さにつながる
どの小学校の特別支援学級に行っても、必ずといっていいほど備品として置いてある「ビーズとおし」。「ひも通し」とも言います。
特別支援学級にあるということは、成長していく上で大切な力を身に付けるのに適しているということです。
ひもを穴に通すという活動には、次の力が必要です。
①ビーズやひもを指先でつまむ。
②目で見て穴やひもの位置を認識する。
③自分の思った位置になるように手を適切に動かす。
④穴からひもをつまんで引っ張り出す。
⑤ある程度まとまった時間の集中力。
ビーズ通しでは、指先を器用にすると同時に、集中力を身につけることができます。
また、たくさん通すことができたら、目に見える形で達成感を得られます。
数を数えながら通すことで、「数」の学習。
色分けすることで、「色」の学習。
などなど、工夫によって、更に色々な要素を追加できるのも、ビーズ通しの魅力ではないでしょうか。
お話を読んだ後ならではの遊びをしよう!
黄色い、ころんとしたビーズくん。
自分にあいた穴のことが不思議に思えて、同じ穴のあいた仲間を探しはじめました。
この「ビーズくん」は、家にある「穴のあいたもの」の仲間と、「つーつつー」とつながっていきます。
ボタンやタイヤ、五円玉、クリップ、安全ピン、指輪などなど。
家の中には、穴のあいたものってたくさんあるのですね。
子どもにひもを一本、渡してみると、「つーつつー」と言いながら、穴のあいた仲間を探してどんどん繋いでいきますよ。
穴のあいたものを、手作りしてもいいですね。
厚紙を色々な形に切ってパンチで穴をあけたり、
色紙をくるくると巻き、のり付けして筒にしたり。
そうしてできた穴にひもを通してみましょう!
ネックレスの完成です。
ヘビの完成です。
何本も作って、横に並べたら、ビーズの のれんもできますね!
絵本を読んで「やってみたい」を引き出して、楽しみながら「やってみる」。楽しんでいる間に、器用になったり、集中できたり、色々な力が身に付く。そして完成させたときの達成感を感じる。
いきなり「ひも通しするよー」では、イメージがつかめなかったり、途中で集中が切れてしまいそうですが
絵本からスタートすることで、「やってみたい」の土台が子どもの中で、できあがります。
ぜひ、絵本からスタートして、子どもの力を最大限に引き出してあげてください。
絵本を通して、子どもと遊ぼう!