新しい事に挑戦するのが苦手。不安で逃げてしまう。そんな子どもへ伝えたい、「安心できる場所」の存在。

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『あなたがいてくれたから』

文 コビ・ヤマダ 絵 ナタリー・ラッセル 訳 高橋久美子
パイ インターナショナル

新しい環境やチャレンジする事が苦手な子どもへ

今までと違う環境へ身を置く事や、新しい事へ挑戦するのは、誰でも不安ですよね。

大人の私たちも、子どもができ、親になっても、生まれたばかりの赤ちゃんを目の前にすると、わからないことだらけ。見よう見まねでやってみるけれど、これでいいのかな?大人でも心配や不安な事はたくさんあります。

子どもは、色々な経験が少ない分、新しい環境への壁がとても高いです
なので、その新しい環境やチャレンジから逃げてしまう事があります。

保育園や小学校の、入園・入学後などを想像してもらうとわかりやすいかもしれません。
慣れた「おうち・お父さん・お母さん」という安全地帯から離れて、1人で色々なことを頑張らないといけない状態になる事や、小学校入学後なら、新しく『勉強や宿題』が始まることに不安を感じます。

子どもが、朝、保育園や小学校に行きたくないと泣くと、親も心がぎゅっと締め付けられるような気持ちになりますよね。
仕事へ行かないといけないという時間に追われていたら、イライラしてしまうこともあるでしょう。

また、失敗する事が不安で、新しい事への挑戦を、チャレンジする前から諦めてしまう子もいます。
「今まで通りにしていたら、失敗する事が無から、安心だけれど、成長も無い。」
親からすると「やってみたらいいのに」と感じる事でも、オドオドしてチャレンジできない、そんな子どもを見ると、親も「この子、大丈夫かな」と、心配になりますよね。

新しい環境への不安も、新しい事に挑戦できないことも、どちらも「今まで通りではないので、自分でもわからないことが起こる事に対する心配」が原因です。

そんな時に、心の中に「安心できる人や場所」があると、一歩踏み出す勇気が持てるのではないでしょうか。

絵本を読んで、親子の絆を深めよう

今日、紹介するのは『あなたがいてくれたから』です。

この絵本は、読み聞かせをしてもいいし、誰かへ感謝の気持ちを伝える為にプレゼントするのにもピッタリの絵本です。

どのページも、「あなたがいてくれたから」から始まります。

失敗は成功のもとだと思えたのも、苦手なことがあっても大丈夫だと思えたのも、チャレンジすることは楽しいと思えたのも、「あなたがいてくれたから」。

子どもにとって、親であるあなた自身が、そんな『あなた』になりたいと思いを込めて読んでもいいし、
『あなた=子ども』がいるから幸せなんだよ。頑張れるんだよ。という思いを込めて読んでもいいと思います。

子どもが小学生くらいになってからなら、
聞いている子どもは、「『あなた=友達』がいてくれたから」と考えて聞くかもしれませんね。

誰の心にもある、『あなたがいてくれたから』の『あなた』。

その、いつも一緒にいて見守ってくれたり、背中を押してくれたりする人に、気づかせてくれる一冊です。

今までと違う環境へ身を置く事も、新しい事へ挑戦するのも、やっぱり不安に感じます。
だけど、「家に帰ったら安心できる『あなた』がいる。」「『あなた』と一緒になら、やってみたい。」という気持ちを少しでも持てたら、感じていた壁を下げる事はできます。

小さい頃から、子どもを膝の上に乗せて、親の声で読み聞かせしてみませんか。

「どんな時でも見守って、応援しているよ。」という、優しいメッセージが、子どもの心を安定させ、読み聞かせしている親自身の心のエネルギーになると思います。

親子の絆を結び、自分の周りの、色々な『あなた』に感謝の気持ちを持てる、そんな絵本で、優しい時間を過ごしてください。

絵本を通して、子どもと優しい時間を・・・。

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