『あめのひの ぼうけん』
あふれるパワーを想像力に使おう!
雨の日、元気いっぱいの子ども達と、家の中で過ごすのは大変ですよね。
少しの空き時間でも「退屈~。」と訴えられ、「何をすればいいの?もう、YouTube見とこう。」となりがちです。
大人は「しないといけないこと」や「した方がいいこと」が見えてしまうから、「おもちゃで遊ぶ」というゴールの見えない時間を過ごすのが苦手なのですよね。
そこでオススメなのが、この絵本です。
『あめのひの ぼうけん』
主人公のあっちゃんも、雨が続いて退屈しています。
いす、ざぶとん、めざましどけいなどを使って、ヘリコプターを作り、家のいろいろな部屋の中を巡る冒険に出発します。
おしいれの洞窟
洗濯物のジャングル
三面鏡の果てしない宇宙
想像する力で、家の中の冒険は、世界を巡る冒険になりました。
子どもと一緒にやってみよう いろいろな動きで体づくり運動
子どもにとって、普段通りの家の中も、ストーリーを考えて想像しながら巡ると、別世界の新しい場所のように楽しめるから不思議です。
この時、想像力を刺激する声かけをしてあげましょう。
・靴下に手を入れて、「蛇だぞ~」と動かしてみたり
・ぬいぐるみのクマを「妖精の村の村長さん」にしてみたり
・お母さんのスカートを「オバケがやってきました~」と揺すってみたり
・ベッドの上の掛け布団を山にして、登山してみたり
・カーテンをめくって、「滝の裏側を通れる観光名所です~」と、カーテンと窓の間を歩いてみたり
色々な設定で巡るうちに、子どもの方から「ここは○○です」と、想像力豊かなアイデアが出てくるかもしれませんね。
色々な部屋を巡る時に、例えば、『かけ布団の中を這いながら進む』というような、普段と違った動作を入れると、障害物競走のように、体をつくる運動も同時に行うことができます。
・床板の線にそって、平均台の上を歩くように、まっすぐに歩いてみる
(まわりは崖だよ!ゆっくり落ちないように進んで!!など、声かけするのもいいですね)
・後ろ向きにバックしながら歩いてみる
・片足立ちで○秒!など、バランス立ちする
バタバタドスドスと激しく動かなくても、体づくりになる運動はたくさんあります。
雨で体を動かしたいけど動かせない子どもにとっても、パワー発散になります。
アパートやマンションでバタバタうるさくないか気になる場合でも、ゆっくりと動くように声かけ(イメージさせる)と、良いですよ。
人間の体は中心から発達していきます。体の軸がゆらゆらとぶれるのに、手先を器用に動かそうとするのは難しいことです。
体の軸がしっかりと強くなる→腕に力を入れる(もしくは力を上手に抜く)ことができるようになる→手のひらでものをつかめるようになる→そして初めて、指先が器用に動くようになるのです。
そのためにも、子どもが小さいうちに、体づくり運動をたくさんして、しっかりとした体の軸を作ってあげましょう。
雨の日でも、豊かな想像力を育みながら体づくりの動きで遊べる、『あめのひのぼうけん』に、子どもと一緒に出発してみませんか。
絵本を通して、子どもと遊ぼう!
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