少子化で、子どもが自分より小さな赤ちゃんと触れ合う機会が減った!?生まれてすぐの頃の話をして、自己肯定感を高めよう!

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『あかちゃんが教室にきたよ』

星川ひろ子 写真
寺田清美・鈴木良東 文
岩崎書店

教育と子育ては、似ているようで全然違った!!

私は、大学生の時、幼・小・中学生を指導する免許をとるために、たくさんの授業を受け、実習で子どもたちと関わり、教育について日々学んでいました。

仕事についてからも、小学生と毎日関わりながら、生活してきました。

特別支援学級では、「何歳頃に、こんな発達の課題をクリアしていく。実際は△歳だけれど、今、この子の身体的発達年齢は◯歳くらいだな。」など、身体的・言語的な発達年齢などの勉強も、たくさんしてきました。

けれど、いざ、自分の子どもが生まれ、新生児の頃は、今までに体験したことや、知識として得たものは、あまり役にたちませんでした!

新生児の育児は、思っていた以上に大変でした。

思い通りにいかないもどかしさで、何度も泣きそうになりました。

赤ちゃんは、言葉も話さないし、反応が返ってくるわけでもない。

ひたすら寝ていると思ったら、急な大泣き。

自分が抱っこしても泣き続けるのに、母や義母が抱っこしたら、すぐに泣き止んでスースーと寝て、「何が違うの~!?」って意気消沈したり。(今となっては笑い話!)

正直、「教育と、赤ちゃんの世話は別ものだぁ!!!」と、さじを投げそうになった瞬間も、たくさんありました。

毎日毎日、小学生の子どもたちと関わりながら生活している自分でも、赤ちゃんのお世話は全く別物で、大変だと感じるくらいです。

大人相手に、バリバリに仕事をしている人にとっては、赤ちゃんのいる生活や子育ては、未知との遭遇なのではないかと思います。

日本の、女性が生涯で何人子どもを産むかがわかる「合計特殊出生率」は1.4人。

昔なら「弟や妹のお世話をしていたから、子育てなら任せて!」という人もたくさんいたと思いますが、今後は一人っ子か、二人きょうだいが多く、自分の子どもを産むまで、赤ちゃんと関わる事が無かったという人も、増えてくるのではないでしょうか。

本物の赤ちゃんとのふれあいで、子どもの心が育っていく。

今回、紹介する絵本は『あかちゃんが教室にきたよ』です。

この絵本は、実際の活動を記録した、ノンフィクションの絵本です。

小学生が授業で、赤ちゃんとふれあう様子が記録されています。

首がすわっていない、グラグラの赤ちゃん人形を抱っこするところからスタート。

2回目からは本物の赤ちゃんが授業にやってきます。

前に会った時には寝ているだけだった赤ちゃんが、ハイハイしていたり、つかまり立ちをしたり。

年8回のふれあい授業を通して、その成長を感じていきます。

また、小学生の子どもたちが、自分の赤ちゃんの頃を振り返り
「赤ちゃんってかわいいな!」
「自分も同じように、両親に大切に育ててもらったんだな。」
と、感じる様子も描かれています。

そんな子どもたちの生き生きとした表情が伝わってくる、写真絵本です。

子どもの周りに、赤ちゃんがいない!?
そんな時は・・・

「子どもが赤ちゃんとふれあう機会なんて無いわ」という環境の人も多いのではないでしょうか。

そんな時は、ぜひ、子どもが赤ちゃんだった頃のお話をたくさん聞かせてあげてください。

動画があれば、それを見せてあげても良いですね!

赤ちゃんの頃の大変だったエピソードや、嬉しかったことなどをたくさん聞くと、それだけ、「自分は大切に育てられているのだ」という気持ちを感じ、自己肯定感を高めることに繋がります。

実際、私が教師として、他の人の子どものことで一生懸命にならざるを得ない時、我が子とは赤ちゃんの頃の話をよくしていました。

子どもからも「赤ちゃんの頃の話をして」と、よくねだられていました。

子どもにとって、赤ちゃんの自分を大切にしてくれたというエピソードは、聞いていて安心感に繋がるのかもしれないなと感じました。

また、学校の子どもと違って、自分は特別なんだと感じられたのかもしれませんね。

大変だけどかわいい!優しい気持ちを育てよう!

子どもと「赤ちゃんの頃の話」をしたことがない、最近していないという人は、ぜひ、子どもと一緒に、この絵本を読んでみてください。

子どもにとっても、親にとっても、幸せな時間になると思います!

そして、もしも赤ちゃんとふれあう機会があれば、積極的に交流をしてみてください。

その体験は、子どもが大人になって我が子と対面した時に「赤ちゃんって、大変だけどかわいいな」と思う気持ちに繋がっていくのではないでしょうか!

小さな子どもを可愛がる、そんな気持ちを育ててあげましょう!

絵本を通して、子どもと学ぼう!

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